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賞品は「ミカン1トン」で日本を元気に 全国オンラインじゃんけん大会

玉津柑橘倶楽部のメンバーら「賞品の『みかん1トン』はこの倍の量です」

玉津柑橘倶楽部のメンバーら「賞品の『みかん1トン』はこの倍の量です」

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 「豪雨災害からの復興を支えてくれた日本中の人に恩返しがしたい、ミカンで日本を元気にしたい」と、生産者らが「玉津ミカン争奪じゃんけん大会」を企画、参加者を募集している。

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 優勝賞品は、宇和島市玉津地区で栽培するミカン1トン。じゃんけん大会の開催は12月20日で、17日までフォームで参加者のエントリーを受け付けている。

 イベントを企画したのは「玉津柑橘倶楽部(かんきつくらぶ)」。2018(平成30)年の西日本豪雨災害からの復興を担い、50年、100年先も玉津のミカン産業を元気な姿で残すことを目指して、同年12月に宇和島市玉津地区の若手生産者らが株式会社として立ち上げた。復興が進む中、豪雨災害の際に全国から寄せられた支援に恩返しがしたい、ミカンで全国の人たちを元気にしたい、と「優勝商品はミカン1トン」という規格外れのじゃんけん大会を企画したという。

 イベントをインターネットの技術面でバックアップするのは、松山市でデジタルマーケティングやウェブ制作を手掛けるShift(シフト)社長の岡本哲郎さん。「数多くある愛媛のミカン生産地の中でも、玉津は特に、若い世代の生産者が『これからの玉津は自分たちが新しく作る』という強い意気込みを持って新しい挑戦に取り組んでいる地域。先輩世代もそれを積極的にバックアップするような地域文化がある」と話す。

 「最初は『みかん100キロを賞品に』という話だったが、それではインパクトがないし面白くないだろう、とトントン拍子に話が進み、『みかん1トン』を優勝者に贈ることが決まった」と笑顔を見せる。

 「恩返しをしたいから、喜んでもらいたいから、面白いからやろう、という玉津の生産者の心意気を応援したい」と、じゃんけん大会のために1000人分のZoomライセンスを用意し、全国からの応募を待ち受ける。

 「勝っても負けても楽しめるイベントになると思う。本当に1トンのミカンをもらってしまった人は一体どうなるのか。そんなドラマや表情も含めて楽しんでほしい。今は収穫時期でみかん農家の人たちは年内最大の繁忙期だが、可能なら、優勝者にミカンを届ける様子を中継で楽しんでもらうことなどもできれば面白い」と遊び心をのぞかせる。

 開催は2部門制。「みかん1トン」を懸けて戦う「企業対抗クラス」では、企業などの法人・学校・行政団体などの参加を募集、「一般個人クラス」では優勝者に「みかん100キロ」を贈る。

 企業対抗部門の賞品は、1位=玉津みかん1トン(10キロ箱、100ケース)、2位=100キロ、3位=40キロ。個人クラスは、1位=100キロ、2位=40キロ、3位=40キロ。温州(うんしゅう)みかんのほか、ポンカン、紅マドンナなど旬の品種を詰め合わせる。

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