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愛媛発のガールズバンド「きみとバンド」が初の配信シングル、47都道府県ツアーも

「きみとバンド」メンバー。(左から)ベース&ボーカル担当の大野ひまりさん、ドラムスの大野真依さん、ギター&ボーカルの清原梨央さん

「きみとバンド」メンバー。(左から)ベース&ボーカル担当の大野ひまりさん、ドラムスの大野真依さん、ギター&ボーカルの清原梨央さん

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 愛媛発のガールズバンド「きみとバンド」初の配信シングル「∞yaken」が2月27日にリリースされてから間もなく1カ月を迎える。

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 メンバーは秋元康さんがプロデュースする「ラストアイドル」を卒業した東温市出身の清原梨央さんと、「愛媛の最強美人姉妹」と称される2人組アイドル「大野姉妹」で松山市出身の大野真依さん、東温市出身の大野ひまりさんの3人。

 インディーズで2枚のシングルをリリースしているが、配信シングルは今回が初めて。これまで発表した曲では全て、AKB48グループや日向坂46のほか、CMソングなども幅広く手掛ける古城康行さんが作曲を担当し、メンバーが作詞を手掛けている。

 結成から約半年の間、「大野姉妹 with 清原梨央」として活動していたが、今年1月1日、新しいユニット名に改称。活動を支えるファンやスタッフへの「『きみ』がいるから今がある。これからも『きみ』と一緒に進んでいく」という思いと、「脱アイドル、『バンド』として有名になりたい」の願いを込め、「きみとバンド」の名で再スタートを切った。

 プロデューサーを務めるタイム(松山市大街道)の門田陽平さんは「昨年1月の結成以来ずっと、コロナの影響に翻弄(ほんろう)されてきたユニットだった」と振り返る。

 「昨年3月に予定していた下北沢ガーデン(東京都世田谷区)でのデビューライブは、500枚のチケットが即日完売したにもかかわらず、コロナの影響でやむなく中止に。その後も、エンターテインメント業界全体の自粛ムードやコロナ流行第2波の影響などを受け、デビューのタイミングが何度も延期になってしまった」と門田さん。

 「一方、コロナがプラスに働いた面もある。デビューが延期され続けていた間に、メンバーが楽器の猛特訓を開始。当初はメンバーが楽器を初めて3か月程だったため、音源に楽器の音を入れて被せて演奏することを予定していたが、合宿したりプロの指導を受けたりして、この期間で実力派のガールズバンドに変貌を遂げることができた。今も日々練習を重ね、日本一のガールズバンド目指して成長を続けている」と手応えを語る。

 昨年8月15日には、下北沢ガーデンでデビュー・ワンマンライブを開催。全国7都市を回ったツアーは、10月4日に松山サロンキティ(河原町)でファイナルを迎えた。現在は全国47都道府県を回るワンマンツアーを展開中で、愛媛公演は7月11日を予定。7月17日の新宿ロフト(東京都新宿区)公演でファイナルを飾る。

 東京都在住で「きみとバンド」の大ファンという男性は「ツアーでは来場者に、フェイスガードや医療用手袋を無料配布するなど万全の対策を取ってくれる。気分がふさぎがちなコロナ禍の中、『きみ=ファン』と共にひたむきに頑張り、最高の空間を作り出してくれる超ロックなガールズバンド」と魅力を語る。

 「今回リリースされたシングルの歌詞には、方言で『愛媛が好きやけん』と歌うフレーズが登場する。ライブでは各地の地名を当てはめて『〇〇が好きやけん』と歌い、会場全体が盛り上がる、アップテンポで中毒性のある魅力的な曲。こんなバンドが愛媛を拠点に頑張っていることを、地元はもちろん、全国の人や、コロナ禍で大変な状況のミュージシャンなどにも知ってもらえれば」とも。

 門田さんは「メンバーの地元愛が強いので、これからも愛媛を軸に活動を続けると同時に、紅白に出場するような日本一のガールズバンドになって、中央でもどんどん活躍できるよう後押ししていきたい」と期待を込める。

 初配信シングル「∞yaken」や公演情報などは、ホームページで紹介する。

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