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道後温泉で「クリエイティブステイ公募プログラム」 多彩な分野のクリエーター募る

今年7月15日から後期工事に入り、火の鳥のラッピングアートが取り外された道後温泉本館(写真提供=道後温泉)

今年7月15日から後期工事に入り、火の鳥のラッピングアートが取り外された道後温泉本館(写真提供=道後温泉)

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 道後温泉地区の新たな活性化事業「クリエイティブステイ公募プログラム」で現在、道後に滞在して創作・交流活動を行うクリエーターを募集している。

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 応募資格は、愛媛県松山市以外在住で20歳以上の美術家・写真家・映像作家・文筆家や、ミュージシャン・ダンサー・編集者・料理家など。「創造性の発揮を本質とする表現活動によって評価を得ている人」を条件に、職種を問わず幅広く応募を受け付ける。約50人を選考して1週間程度道後温泉地区に滞在してもらい、創作活動や情報発信、地域との交流をなど行うことで、地域の活力を形成する関係人口の構築を目指す。

 道後温泉本館は1894(明治27)年建造。築125年を迎えた2019(平成31)年1月、公衆浴場として営業を続けながらの保存修復工事に着工した。工事の完成予定は2024年12月末。期間中は工事中の屋根を覆うラッピングアートの設置や工事見学会の開催のほか、同館に隣接する高台に展望台や足湯を楽しめる「空の散歩道」を設けるなど、一貫して「魅せる・楽しませる」仕掛けを提供し続けている。

 同プロジェクト広報担当の清水淳子さんは「今回は、クリエーターが作品を作ったり残したりすることだけが目的ではない。さまざまな分野のクリエーターが道後に滞在して、歴史や文化・風土・食を通じて感じたことや、出会った人たちの魅力などをそれぞれの創作活動に生かし、道後温泉地区の魅力を発信してもらうことを目指している」と話す。

 「まだ募集段階でクリエーターも決まっていないため、これから何が起こるか未知数の部分も大きい」と清水さん。「活動のプロセスを含めて楽しむことで道後のファンが増えたり、プログラム終了後にも道後と関わりを持ちながら作品制作を続けてくれるクリエーターが生まれたりと、さまざまな形で文化の種がまかれ、発芽して、当初の想像を超える形で道後の地に根を張ってくれれば」と期待を込める。

 選ばれたクリエーターには、滞在期間中の道後温泉エリアの宿泊費用や滞在支援金など資金面でバックアップするほか、参加者の希望を元に制作場所の確保や交流先の紹介なども行う。応募は9月30日17時まで、サイトの応募フォームで受け付ける。

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