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松山・大街道に愛媛の作家のみ扱うギャラリー、ものづくりの発信拠点に

大街道にオープンしたギャラリー「ヒロヤ」のファサード

大街道にオープンしたギャラリー「ヒロヤ」のファサード

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 松山大街道商店街に10月18日、ギャラリー「ヒロヤ」(松山市大街道2、TEL 089-931-4111)がオープンした。愛媛の中小零細企業や個人が創作した芸術、工芸、デザイナー商品を販売する同ギャラリーは、愛媛産業振興財団が主管する「地域密着型ビジネス創出助成事業」として認定されている。

ギャラリー「ヒロヤ」に置かれるヤマドリ工房の絵本玩具

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 同ギャラリーの前身である「ヒロヤ画廊」は1966(昭和41)年、松山初の画廊として開業したが時代の流れとともに役割が変わり、3年前ほど前から休業していた。同ギャラリー代表の梅林さんはこのビルスペースを使い、愛媛のものづくりを発信する場にしようとギャラリーを開いた。コンセプトは「愛媛の技と愛がある」。

 ギャラリーには、伊予和紙、絵本玩具、本革製品、磁器、漆など、愛媛の作家が創作したもののみを置く。「絵本玩具」はヤマドリ工房の作家・西嶋孝仁さんの造語。西嶋さんはアニメーション制作会社に勤めていたが、結婚を機に帰郷。絵のような木製玩具を作りたいと玩具製作を始め、絵本の世界観を出すため10年間を木工玩具の研究に費やした。梅林さんは「クリエーター一人ひとりの話はとても深いもので、形・色それぞれに何かしら理由がある。クリエーターの話を聞いていると感性が豊かになる」という。

 これまで東京の音楽会社に勤め、アーティストをサポートする仕事をしていた梅林さんは「同じ芸術というくくりでも音楽は産業化されてきているのに、芸術作品や工芸品はされていない。こうした作品を産業化させ、クリエーティブなものを売っていきたい。以前の仕事でのノウハウを生かしてクリエーターをサポートし、このビルを愛媛のクリエーターのプラットホームにしていきたい」と話す。

 2011年1月15日には同ギャラリー2階にカフェのオープンを予定している。カフェでは個人の手作りのお菓子を提供。3階は創作体験ができる場所として創作のノウハウを学べるワークショップの展開を予定する。オープン時期は未定。

 営業時間は11時~19時。水曜定休。

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