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松山・道後温泉駅舎にスタバ新店 明治洋風建築を一棟丸ごと店舗に

店舗外観

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 松山・道後温泉駅舎に12月22日、「スターバックス コーヒー 道後温泉駅舎店」(松山市道後町1、TEL 089-915-8155)がオープンした。

バーカウンターの様子

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 1911(明治44)年に施工された明治洋風建築の旧駅舎を1986(昭和61)年に新築復元した3代目の駅舎で、今年創立130周年を迎えた伊予鉄道が利便性向上を目的にリニューアルを行ったことがきっかけで、同店のオープンに至った。

 一棟丸ごと店舗として利用し、店舗面積は44.09坪。席数は店内45席、テラス8席の計53席。ストアデザインコンセプトは「Line to Coffee Travel」。明治時代の面影を残し文明開化の香りをほうふつとさせる洋館のたたずまいを楽しむ空間として、「コーヒージャーニー」と「鉄道の旅」をアイデアソースに、くつろぎの場所を作り上げた。

 1階のバーカウンターのフロント部分には枕木を使用。バーカウンターのバリスタの後ろには車が行き交う様子が見える横長の窓を設けた。1階の駅の待合室をイメージしたスペースにはベンチシートで客席を設け、壁面にコーヒーの3大生産地を描いたマップを設置。2階への階段の壁面には建物への敬意を込めて旧駅舎の写真を展示し、建物の歴史を楽しめるようにしたという。

 2階はソファ席とテーブル席の2つのエリアで構成。ソファ席エリアの壁面にはコーヒーや鉄道の旅をキーワードとした、パスポートを思わせるアートワークを設置。伊予鉄道で昔使われていた駅スタンプとスターバックスのコーヒースタンプが押してある古い旅の記憶を表現した。テーブル席エリアには中央に枕木を積み重ねたオリジナルテーブルを設置。テーブルを支える脚には伊予鉄道のレールを使う。テーブル席エリア中央の照明は同駅舎のホームに設置されていた丸い照明からインスパイアされ、球体の照明をセレクトしたという。そのほか、店内各所には輸送や運送をテーマにした写真やオリジナルアートを展示する。

 同社広報部の田中有紀さんは「歴史のある道後の街の新たなコミュニティーになることを目指している。店内の懐かしい雰囲気や道後の街並を見ながらコーヒーを楽しんでいただければ」と話す。

 営業時間は8時~21時。

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