松山大学カルフールホール（松山市文京町4）で10月18日、「愛といのちのスペシャル」の公開生放送が行われる。主催はあいテレビ（竹原町1）。

　同局は、「命が軽んじられ、粗末にされるような事件が目に付く時代に、愛と命について真っすぐなメッセージを発信したい」（同編成局編成部長西岡さん）と昨年10月からキャンペーンを展開している。

　キャンペーンの一環で放送される特別番組は今回が3回目。乳がん検診キャラバンとタイアップした企画を一貫して行っており、「余命1カ月の花嫁」の主人公で知られ、乳がんに侵され、24歳で命を落とした長島千恵さんを支え続けた赤須太郎さんを迎えて、がんの恐ろしさや、検診の大切さを訴えている。

　「乳がんへの関心が高まる中、『若い人にも検診を積極的に受けてもらえるように』という長島さんの遺志を多くの人に反映できるよう、同大学協力の下、今回初めて学生を中心に据えた取り組みが実現した。検診の申し込みも、定員の10倍以上の応募があるなど、すでに反響の大きさを実感している。より若い人に向けての発信として有意義になると期待している」と西岡さん。

　今回新しい取り組みとして、ゲストに吉本新喜劇座長の小藪千豊さんを迎え、笑いを織り交ぜながらの番組進行を行う。メーンの企画には、小藪さんが趣味のカメラを片手に、お遍路さんの格好をして県内を旅したVTRを流すほか、日常の愛をテーマに公募した写真コンテスト「あい Love フォト」の大賞・優秀賞の発表も行う。

　「今回は日常にあふれる愛をもう一度振り返ってもらえるようなきっかけ作りができればと考えている。足元の幸せを見つめることで、身近すぎる命の問題を見つめ直すきっかけにしてもらえれば」とも。

　放送時間は当日15時～16時30分。問い合わせは同局編成部（TEL 089-921-2187）まで。