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図書館の魅力、再発見「100年後の松山に残したい未来の本棚」ワークショップ

参加者が持ち寄った1冊づつの本を核に、図書館から各自3冊の本を選んで編集した「未来の本棚」

参加者が持ち寄った1冊づつの本を核に、図書館から各自3冊の本を選んで編集した「未来の本棚」

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 図書館と読書の魅力を再発見し「本棚の編集」を通じてコミュニケーションを楽しむワークショップが、2月8日と3月7日に、松山市総合コミュニティーセンター(湊町7)で開催される。

 講師を務めるのは、慶応義塾大学講師で「図書館と地域を結ぶ協議会」チーフディレクターの太田剛さん。編集工学とソーシャルイノベーションの視点で「雲の上の図書館」(高知県高岡郡)や「ふみの森もてぎ」(栃木県芳賀郡)、「ゆいの森あらかわ」(東京都荒川区)など、「地域の核となる、魅力的でワクワクする施設」としての図書館づくりに、コーディネーターやアドバイザーとして関わっている。

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 2019年11月30日に行われた第1回のワークショップでは開催翌日に、参加者らが自らの視点で編集し、本のつながりを紹介するコメントやイラストを添えた本棚が、松山市立中央図書館に期間限定で設置された。

 太田さんは「ワークショップで、参加者の皆さんが『編集』した本棚を実際に作っていると、多くの来館者が興味を持って次々と本を手に取ってくれ、全て並べきる前に10冊以上が貸し出し中になってしまった」と笑顔を見せる。「参加者それぞれが思いを込めて編集した本棚は、見る人の好奇心を触発し、ワクワクさせる力を持っている。これが、編集の力であり、本棚を編集することの面白さ」とワークショップの手応えを語った。

 「本棚編集ワークショップ」では、参加者がテーマに合わせた本を1冊持参し、その魅力や選んだ理由を紹介する「ビブリオバトル」が行われる。「バトル」と聞いて、発表を批判し合う競技のようなイメージに不安を感じていた参加者も「ビブリオバトルで大切なのは質問の時間。本の紹介者が話しきれなかったことをもっと引き出してあげたい、という優しさを大切に、質問をぶつけてあげてほしい」という太田さんのアドバイスを受け、それぞれの選んだ本を核に、リラックスして話を弾ませた。

 続いて行われたグループワークでは、参加者らがゲームを通じて「編集」の考え方を体験。普段無意識に漫然と行っている「視点や思考の流れ」を意識化し、ものの見方や切り口、価値観の軸をいくつも組み合わせることで、意味ある情報の流れをすくい取るコツを学んだ。さらに、テーマを読み換え、情報を立体的に組み立てることで「ワクワクするつながり」の本棚を作り出すルールの手ほどきを受けて図書館に向かい、真剣な表情で本棚に向かった。

 ワークショップに参加した松山市内の女性は「小学生から大人まで、誰もがそれぞれの視点で考え方のこつを学べるワークだと感じた。『編集』の考え方は、仕事の面でも非常に役立つし、子どもたちや学生さんにとっては好奇心を持ってより深い学習をするためのよいきっかけになるのではないか」と話した。

 ワークショップは合計4時間余りのカリキュラムだったが、参加した中高校生らは「面白かった、あっという間だった」と声をそろえる。

 久万高原町から参加した菊池萌恵さんは「司書の仕事に興味を持っており、参加した。今日学んだ編集の考え方は、いろいろな面でためになると感じている。固定して閉じているものを開くような感覚があり、とても楽しかった。」と話した。

 松山市総合コミュニティーセンター第1・2会議室で、13時~17時開催。参加無料。11歳~18歳までが主な対象(定員に空きがある場合は大人も参加可能)

 参加申し込みはメール、ファクス(089-934-7244)、フェイスブックで受け付ける。問い合わせはHug育(はぐはぐ)代表の池田美恵さん(TEL 090-3785-7244

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