松山の歴史ある有形文化財「章光堂」をPR-NPOと愛媛大生がコラボ

長い歴史を持つ章光堂の建物の中でライブが行われる

長い歴史を持つ章光堂の建物の中でライブが行われる

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 旧制学校の中で唯一の現存建築として国の有形文化財に登録されている「章光堂」(松山市持田1)で2月21日、プロジェクトイベント「章光堂のわ~おめでとう!88歳~」が開催された。主催はNPO法人アジア・フィルム・ネットワーク(大街道1)で、愛媛大学リーダーズ・スクール(文京町)が共催する。

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 章光堂は、現在の愛媛大学教育学部附属中学校の中に位置し、1922(大正11)年2月に旧制松山高等学校の講堂として建てられたヨーロッパ風の木造建造物。外観は屋頂に左右対称の塔を持つルネサンス様式で、ギリシャ・ローマ時代のトスカナ様式の円柱からなる車寄せを配置している。1998年に国の有形文化財として登録された。

 大学側と中学校側の関係者の話の中で、章光堂の良さを少しでも多くの人に知ってもらうことを目的に昨年から企画し始めた同イベントは、今回で3回目。

 同プロジェクトは、文化庁がNPO法人などから文化財建造物の活用事業案を募集し、独自性や創造性に富み、現実性に優れた企画を選定してモデル事業とする「NPOによる文化財建造物活用モデル事業」にも選定されている。

 イベント内容は主に、55年以上の歴史を持つ愛媛大学合唱団による混声合唱と、愛媛大学軽音楽部が演奏するジャズで構成される「ライブ演奏」や、同中学校付近の歴史的建造物を巡る「持田探索ツアー」など。探索ツアーはクイズなどを行いながら楽しんで学ぶことができ、毎回親子連れをはじめ、多くの人が参加している。

 同プロジェクトスタッフで、愛媛大学リーダーズ・スクール学生の山下朋恵さんは「このプロジェクトを通じて、章光堂の素晴らしさを生かし、いろいろな人に少しずつ知ってもらえ始めたと実感している。今後もこの活動を続けていければ」と話す。

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