松山・いよてつ高島屋(松山市湊町5)南館2階催会場で現在、「第33回愛媛の陶芸展」が開催されている。
砥部焼など県内作家の活動を県民にアピールする目的で1978(昭和53)年から続いている同展。今年から「工芸作品部門」「生活陶磁器部門」の2つの部門を設け、愛媛県陶芸協会会員のうち42人の作家が136点を出品している。
砥部焼は青白磁・白磁・淡黄磁の3種類のたき方があり、窯元たちが作品に応じてたき分ける。会場には、鎬(しのぎ)や和紙染、顔料やプラチナを練りこむなど、様々なさまざまな技術を駆使した作品が一堂に集める。
主催は愛媛陶芸協会と愛媛新聞社。生石窯の窯元(かまもと)・西山寛さんは「白釉鎬(はくゆうしのぎ)マグカップ」など4品を出品。「和食にも洋食にも合う、日常生活の中で使いやすいものを目指した」と話す。西山さんの妻の千代子さん、娘の橋本美貴子さんも同展に作品を出品。「砥部焼は家族でやっている所も多い」とも。
愛媛新聞社・担当の浅野和子さんは「愛媛陶芸協会はプロの集団。1年に1度、自分の腕試しや成長を発表する場でもある。今後は、地元の料理屋でも砥部焼が出されるように、窯元と料理人を繋げる事も考えていきたい」と話す。
展示作品は販売も行う。「一つ一つが手作りなので、重さを手にとって確かめてみたり、盛りつける料理を想像したりして、自分の生活スタイルに合ったお気に入りの作品を見つけてほしい」とも。作品はバラで販売するものが多い。
期間中、毎日13時より「やきものトーク」も開催。最優秀・優秀賞受賞者が受賞作品などについて解説する。23日~25日には「やきものトーク」の後、出品作家の作品提供により「チャリティーオークション」も予定。収益金の一部は日本ユニセフ協会へ寄付される。
会場では、アンケートに答えるとくじ引きを行うことができる「ぐい呑(の)みプレゼント」も実施している。
開催時間は10時~19時(26日は18時まで、最終日は17時まで)。入場無料。8月27日まで。