松山城山公園で初の「大神輿総練」-本番前の「鉢合わせ」披露も

パフォーマンスで披露されたの神輿の鉢合わせ(古町大神輿会の四角・八角)

パフォーマンスで披露されたの神輿の鉢合わせ(古町大神輿会の四角・八角)

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 松山城山公園(松山市堀之内)の落成を記念し、同公園で10月3日、「大神輿総練(おおみこしそうねり)」が行われた。今回が初となる同イベントには女みこし7団体、小町大神輿会、八町会、六町会、伊台、小町、西長戸、垣生、睦味など総勢30のみこし団体が集まった。

本番前の「鉢合わせ」の様子

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 悪天候の中、公園には会場を埋め尽くす人だかりができていた。オープニングでは伊予之国水軍太鼓の演奏や地方獅子舞保存会の獅子舞演技が行われ、会場を沸かせた。

 パフォーマンスでは各グループが太鼓の演奏に合わせ「ヨイサヨイサ」の掛け声で練を披露。「モテコイ、モテコイ」という掛けが響き、予定にはなかった「鉢合わせ」を行う団体も。掛け声の「モテコイ」は「もう出てこい。もうまあ出てこい。福よ来い」を意味し、「鉢合わせ」は松山のみこしだけの伝統だ。本番前で「喧嘩支度」が整っていないみこしがガッと音を立ててぶつかり合い、観客の驚く声が響いた。クライマックスの総練では全団体が会場に集結して一斉にみこしの「かき比べ」を行い、この日一番の盛り上がりをみせた。

 同イベント実行委員会の西岡会長は「松山にはみこしの『鉢合わせ』という、ここにしかない素晴らしい伝統文化がある。坂の上の雲と併せて全国に発信し、観光客が増えるようお手伝いしたい」と述べた。

 松山秋祭りは5日から始まり、7日にみこしの地域巡町や「喧嘩神輿」(鉢合わせ)などが各地域で行われる。

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