松山の女子大生、雑貨店「田舎っふぇ」開業-後継者問題テーマに議論も

オープンした「田舎っふぇ」の外観

オープンした「田舎っふぇ」の外観

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 松山の女子大生が経営する雑貨店「田舎っふぇ」(松山市湊町4、TEL 089-934-7757)が2月13日にオープンし、オープニングイベントとして前日の12日、後継者問題についての議論が店内で行われた。

店内の様子

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 同店は地域の問題解決を仕事として挑戦し、衰退する四国を若者が救うきっかけの場作りを行う「インキュベーションE-toko」が昨年12月に同所で行った「第1回起業オークション」で開業が決まった。オークションに参加した松山大学の3回生の山下愛奈さんが経営する。インキュベーションE-tokoは、大学生サークル「四合和世project『E-toko!(えぇとこ!)』」事務長として活動していた同大学4回生の古谷侑亮さんが昨年12月、事業として立ち上げた。四国の若者が都会ではなく田舎で自立できる場を作ることを目的に若者を支援している。

 イベントには、地元の生産者と田舎での就職活動や起業に興味がある市内の大学生らが集まり意見交換を行った。地域の後継者問題をテーマにした第1部では、生産者側から「若者が減り衰えつつある」「人手が足りない」などの現状が述べられた。第2部では製品として扱わず廃棄される真珠の新しい価値を見つけ商品化するための討論も行われ、ブリザーブドフラワーとのコラボやフォーチューンクッキーのような菓子としての商品化などのアイデアが出された。

 古谷さんは「田舎に興味のある学生と生産者の人をつなぎ、都会での就職以外にもいろいろな道があることを多くの学生に知ってもらいたい。四国の学生はみんな保守的だが、これからも田舎で就職することにやる気のある学生に声を掛けていき、その人たちが活発的に活動することで周囲の学生のモチベーションも上げていけたら」と話す。

 「田舎っふぇ」では第三世界ショップから仕入れたアジアンテイストな商品のほか、おからクッキー、化粧品やクリームなどのコスメ商品をそろえる。見た目だけの勝ちや良さだけではなく、作った生産者の声や原料に目を向け、商品ができるまでの背景も発信していくという。

 営業時間は11時~20時(土曜・日曜・祝日は10時~)。水曜定休。

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