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松山・三津ににぎわい創出事務所-「空き家バンク」事業も

開所式の様子

開所式の様子

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 松山・三津浜地区に4月18日、にぎわい創出事務所「ミツハマル」(松山市三津2、TEL 089-951-0010)が開所した。

事務所内の様子

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 松山市都市ブランド戦略課の三津浜地区にぎわい創出事業の一環で、委託先はコトラボ合同会社(神奈川県横浜市)。三津浜地区の活性化を目的に、同地区の空き家や古民家などの情報を収集し活性を図るとともに、地域資源を活用したイベントの構築など、まちづくり活動の支援やにぎわいづくりの拠点として開いた。

 同社は横浜を中心にまちづくりコンサルティングや設計デザインなどの事業を展開。代表社員の岡部友彦さんは「友人が2年前に横浜から松山に移り住み、いい街なのでいつか来てほしいと言われていた。今回の事業を知り、この地区のまちづくりに関わっていけたらと委託事業に応募した」と話す。

 「ミツハマル」は三津に「ハマル」という意味の造語。事務所は築百二十年の「山谷家」。同所では空き家を調査し、同地区に住みたい人や出店したい人などに紹介しマッチングする事業「空き家バンク」や地元物産の販売ショップ、さまざまなジャンルのクリエーターを招き、展示、販売、講演などを行う。岡部さんのほか、松山出身のスタッフ3人で運用していく。

 18日は開所式が行われ、関係者ら20人が出席。「引き札」の披露・配布を行った。引き札とは、江戸時代に商店や問屋が消費者に配布した半紙ほどの大きさの刷り物。

 「空き家が多いことはマイナスのように見えるが、まちづくりの資源にもなる。築百数十年の伝統建築のある街並みは三津浜の魅力の一つ。この地区にある空き家を使いたい人と貸したい人をうまくマッチングしてけたら」と岡部さん。「市役所からの事業は1年間だけだが、まちづくりは1年では到底無理なため、事業が終わっても持続的に活動を行っていけるような仕組みも検討しながら進めていきたい」とも。

 今後はホームページを立ち上げ、空き家の建物の特徴などの情報を発信していく予定。一般公開は20日からで、「四国の美しい店」をテーマに企画展を開く。

 開所時間は10時~17時。年末年始定休。

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