立体的に雁行した屋上テラスが全体を繋ぎながら公園のように機能

株式会社矢野青山建築設計事務所（愛媛県松山市）が手掛けたネッツトヨタ愛媛株式会社（愛媛県松山市）のS造一部木造3階建て「だんだんPARK」（愛媛県松山市空港通2丁目6-33）は10月16日、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2024年度グッドデザイン賞」において、グッドデザイン賞を受賞しました。
https://www.g-mark.org/gallery/winners/22465
モビリティ社会の変革を見据え、単に車を売るだけでなく「愛媛の人々を繋ぎ、地元の可能性を広げ、地域繁盛を目指す」という目標を掲げるクライアントと共に、大きな屋内キッズスペースや無料開放のホール、コワーキングスペースやカフェなどを備えた複合施設としてこれまでにないショールームの形を模索したカーディーラーの新店舗である

だんだんホールで開催されたイベントの様子

〈審査員コメント〉
車のショールームでありながら、カフェ・イベントホール・コワーキング・キッズスペース等、車の購入や修理とは関係のない地域住民が日常的に利用できる用途を内包したプログラムが素晴らしい。また各用途のボリュームを立体的に雁行させて配置することで、東側ではその多様な振る舞いが複合的に表出するファサードを生み出し、西側では各ボリュームのズレである屋上テラスが全体を繋ぎながら公園のように機能している。設計者が基本構想から関わりプログラミングしたからこその見事なデザインである。

立体的に雁行するファサードと全体を繋ぐ屋上テラス


だんだんホール


3階　あそび場ナナイロ


1階カフェ　クワっとエスプレッソと


子ども達と城山で拾ったどんぐりを育てて植樹し地域の生態保全に貢献





【だんだんPARK 概要】
事業者：ネッツトヨタ愛媛
建築地：愛媛県松山市空港通2丁目6-33
敷地面積：5,327.06m2
建築面積：3,188.72m2
延床面積：5,497.97m2 　
高さ：最高高さ 14.8 m
軒高 14.4 m
構造：鉄?造+一部CLT構造