2025年7月25日から27日にかけてベトナム・ホーチミン市で開催された「第16回世界インプラント矯正歯科学会(WIOC)」および「第7回ベトナム矯正歯科学会(VAO)」の合同学術大会において、愛媛県松山市の大谷歯科矯正歯科 理事長 大谷淳二が、日本人で唯一の招待講演者として登壇しました。本大会には700名を超える参加者が集まり、国際的にも高い注目を集めました。
■アジアの矯正歯科医療を牽引する国際学会で、日本の高度な治療技術を発信
本学術大会は、世界の矯正歯科医が集うWIOCと、経済成長と共に歯科医療への関心が高まるベトナムの矯正歯科学会が合同で開催する、アジアにおける同学術分野の最重要学会の一つです。世界各国から700名を超える専門家が集う中、大谷理事長は日本の矯正歯科医療を代表する形で招待を受け、唯一の日本人講演者としてその知見を共有しました。
■世界の専門家が注目。「出っ歯(上顎前突)」治療の標準化を提言
Proposal to Standardize Treatment for Maxillary Protrusion Draws Global Attention from Dental Experts.
"Standardization for realized your treatment plan of Class 2 malocclusion"
This presentation provides a new standard for the orthodontic treatment of Class II malocclusion, a common issue especially in Asia. The proposed method aims to establish a reproducible and effective approach based on scientific evidence, moving beyond practitioner-dependent techniques to ensure a higher, more universal quality of care for patients worldwide.
講演テーマは「2級不正咬合における矯正歯科治療の標準化」。この「出っ歯(上顎前突)」は、特にアジア人に多く見られる一方、その治療法は術者の経験や技術という“職人技”に依存しやすく、治療結果にばらつきが生じることが世界的な課題とされています。
大谷理事長は、この課題を解決するため、自身の豊富な臨床データと研究に基づき、誰が治療しても安全で効果的な結果を再現できる「標準化」されたアプローチを提言。このように「誰もが安心して質の高い治療を受けられるようにする」というテーマは、多くの国に共通する課題でもあり、参加した各国の歯科医師から高い関心を集めました。
■学会運営の中核を担う理事として、世界の歯科医療の未来を議論
大谷理事長は、2017年より世界インプラント矯正歯科学会(WIOC)の理事を務めており、長年にわたりその運営の中核を担っています 。今回の滞在中も、各国の理事たちとAdvisory Committee meeting(理事会)に出席。今後の学会開催国の調整や会務運営といった重要事項について議論を交わし、世界の矯正歯科医療の発展に貢献しました 。
今後も当院は、世界レベルの知見と技術を地域医療に還元するとともに、日本の矯正歯科医療の発展に寄与してまいります。
■大谷歯科矯正歯科について
愛媛県松山市にて、1974年の開設から親子2代、50年以上にわたり地域医療に貢献する歯科医院。
診療の柱は、専門性の高い「矯正歯科治療」と、お口の健康の土台となる「歯周病治療」。日本矯正歯科学会の認定医・指導医が在籍する高度な専門性を求めて、愛媛県内のみならず高知県や徳島県など、県外からも多くの患者が来院する。
22台の来客用駐車場や、スタッフがお子さまを見守るキッズスペースも完備し、あらゆる世代の患者が安心して通える環境を整えている。
また、独自のスタッフ育成システムを通じて「マインド」と「チーム力」を重視した組織づくりを実践。Z世代の社員育成にも定評があり、組織づくりを学ぶ経営者の見学多数。
公式サイト: https://ohtani-dental.jp/
■講師プロフィール
医療法人丹心会 大谷歯科矯正歯科 理事長 大谷 淳二(おおたに じゅんじ)
2001年に愛知学院大学歯学部を卒業後、2005年に広島大学大学院 医歯薬学総合研究科にて歯学博士を取得。2007年より広島大学大学院 助教を務め、2009年からはカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の客員教授を歴任する。
2013年に現職である医療法人丹心会 大谷歯科矯正歯科の理事長を務める。
院内での診療や組織運営に力を注ぐ傍ら、愛媛大学医学部附属病院および長崎大学歯学部の非常勤講師として後進の育成にも尽力。また、世界インプラント矯正歯科学会(WIOC)理事や日本顎変形症学会の評議員なども務め、国内外で幅広く活動している。
【主な資格・所属学会】
日本矯正歯科学会 認定医
日本顎咬合学会 認定医
日本口腔インプラント学会
日本歯周病学会
日本舌側矯正歯科学会