松山の製麺会社が生うどん新商品-県産小麦100%使用、販路拡大へ

愛媛の製麺会社が種田山頭火にちなんだ「一草庵うどん」を開発

愛媛の製麺会社が種田山頭火にちなんだ「一草庵うどん」を開発

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 松山の製麺会社「愛麺」(松山市高岡町、TEL 089-972-8100)は、4月に発売した生うどん「一草庵うどん」の販路拡大に取り組んでいる。

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 種田山頭火は明治・大正・昭和初期にかけての俳人で、1939(昭和14)年に松山に移住し「一草庵」を構え生活していた。同商品はこれに由来したもので、パッケージには山頭火の句「うどん供えて 母よわたくしも いただきまする」を添えている。

 また、県産小麦粉を100%使い、「愛媛産には、愛がある。」のキャッチフレーズ使用承認も得ている。

 同社専務の平田啓惠さんは「当社の社長が、知人で、山頭火の絵などを主に展示しているギャラリーのオーナーと話していた際のふとした思い付きでこのうどんを作ってみようということになった。初め『山頭火うどん』として作ろうとしたが、商標登録の関係もあり、松山と山頭火を結ぶ『一草庵』の名前を使用した」と商品化の経緯を話す。

 「男性的で味と弾力の強い讃岐うどんとは違い、女性的で母親が作った家庭の味に近く、柔らかい食感、雑味の混ざった甘みのあるうどんになっている。このうどんを通して、地域の味や、地域の特徴であるお接待の心に少しでも触れてもらえれば」(平田さん)とも。

 価格は、3人前つゆ付きで500円。フジグラン、ジャスコ、生協などの県内スーパーや松山空港で販売しており、東京など一部ほかの地域でも扱っている。

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