パリ在住の女性画家、郷里のアトリエで幼少期の絵を展示

幼少期の自身の作品や調度品と桑名さん

幼少期の自身の作品や調度品と桑名さん

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 パリ在住の画家桑名正子さんは1月4日から、郷里の自宅兼アトリエ「アート館 パリの風」(西条市三津屋南、TEL 0898-64-2321)で幼少期の絵や明治から昭和までの調度品、近作を集めた新春展を開いている。

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 桑名さんの生家は、旧東予市で旅館業を営んでいた。道路拡張でとり壊す際に残っていた骨董(こっとう)品などを整理していると子ども時代の絵も見つかった。「色彩が今の自分の絵に通じるものがある」と話す桑名さん。

 5~7歳のころに自身が描いたパン屋の店先や満員バスなどのクレヨン画、晴れ着などを含め、祖父が紙灯籠(とうろう)に描いた絵や絵描きになりたかった父親の水墨画が並ぶ。また、明治から昭和の時代の鏡台、茶道具、火鉢、宿帳などさまざまな調度品も同時に展示し、当時をしのばせる。

 「パリでも、古いものを大切にする文化がある。今回自分の中にあるルーツをたどっていく作業の中で、改めて先祖の愛情を深く感じた。子どものころから絵を描くことが好きだった自分を再認識することで、次の制作意欲がわいてくる」と桑名さん。

 会場では、アクリル画や銅版画など桑名さんの近作も展示・販売している。開催時間は11時~17時。観覧無料。今月12日まで。愛媛では今後、6月に松山三越で個展の開催も予定している。 

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