ひめぎんホールでセラピードッグ講演会-愛媛での普及・浸透目指す

当日は「国際セラピードッグ協会」代表の大木さんによる講演が行われる

当日は「国際セラピードッグ協会」代表の大木さんによる講演が行われる

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 ひめぎんホール(松山市道後町2)で6月5日、「国際セラピードッグ協会」代表の大木トオルさんによる講演会「人と犬の命の絆~名犬チロリ物語」が開催される。

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 セラピードックは動物介在療法に活用される犬のことで、障害者施設や高齢者施設、学校などに訓練された犬を派遣し、対象者の機能回復や末期癌の延命治療等その目的に応じて活動している。同協会では捨て犬として愛護センターや保健所に収容された殺処分される犬を少しでも救うため、セラピードッグとして育成している。

 昨年11月には愛媛のセラピードッグに関する団体として「NPOえひめセラピードッグの会Bonds of Life」が立ち上がった。これまで個人で活動していた人々が集まり、本格的にセラピードッグを普及するための取り組みを始めた。同NPO代表は、松山でドッグカフェ「Colls Garden H.R.B. Flag.」を経営する村上さん。

 村上さんは「セラピードッグはしつけが良く、かわいい犬ならなれると考えられる人も多いが、2年間の訓練の後、高齢者施設などで半年間実習をして、試験を通ればセラピードッグとして認定される。また、ハンドラーである人も座学と実習を踏まえ認定を受けることが必要。正式なセラピードッグは、まだ愛媛にはいない」と話す。

 「もっとセラピードッグの認知を広げたい」と村上さんが考えた今回の企画。講師として迎える「国際セラピードッグ協会」(東京都中央区)代表の大木トオルさんは音楽家として活躍する一方、ライフワークとして動物介在療法の普及や啓発活動に30年にわたり関わっている。大木さんによるセラピードッグの講演会は四国では初。当日は、大木さんが育てた後足障害を持ち捨て犬だったセラピードッグ「チロリの物語」を話す。チロリは殺処分寸前のところを救われ、日本初のセラピードッグとして活躍し、動物愛護法の制定にも影響を及ぼした。

開催時間は13時~14時30分。入場無料。

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