松山に5月24日、小劇場「シアターねこ」(松山市緑町1)がオープンする。
運営は、NPO法人シアターネットワークえひめが中心となり立ち上げるッ別団体を立ち上げる。同NPOは2007年設立。愛媛の舞台芸術文化の発展と活性化を目指し、市民と一緒に文化芸術を創造・発信し、活力ある地域社会の創出などを目的としている。
同施設は、今年3月に休園した和光幼稚園の園舎内にオープン。劇場となるのは、南園舎2階で、1階は同NPOの事務所。他の園舎は貸事務所として利用されているという。シアターは広さ128坪で、席数は約100席(リハーサル室は19坪)。
オープン日には「国際演劇交流セミナー」を開催する。世界の演劇人との交流などを目的として開催している同セミナー。今回はタイをテーマに、日本の民話を劇化する創作ワークショップを3日間行い、最終日の26日に作品発表する。講師はタイの俳優プラディット・プラサートーンさん。
27日のレクチャー「トゥアの視点」では、プラディットさんの仕事を紹介し、長期にわたる日本滞在の中でプラディットさんが捉えた日本の演劇界や演劇人について講演する。
同NPO代表理事の鈴木美恵子さんは「都会には市民が気軽に利用できる多くの劇場がある。中心市街地に劇場ができることで、多くの人が集まる場にできれば」と話す。「演劇やダンスなどの発表のほかに会議やシンポジウムなどのイベントにも利用してもらえたら」。
ワークショップの定員は20人。参加費は一般=5,000円(通し料金)、見学(1日)=500円。参加申し込みは5月19日まで。レクチャー参加費は1,000円。開催時間は、24・25日=19時~22時。26日=14時~17時、18時~21時(作品発表)、27日=14時~16時30分。