愛媛県立とべ動物園(伊予郡砥部町上原町、TEL 089-962-6000)で12月7日、ホッキョクグマ「ピース」の14歳の誕生会が行われる。
ピースは同園で生まれ、国内初の人工哺育(ほいく)に成功したメスのホッキョクグマ。国内でのホッキョクグマの出生は、それまでに122頭報告されていたが、半年以上育ったのはわずかに16頭と極めて育成率が低く、人工哺育の成功例がなかった。
当時、同園で出生した2頭のうち、1頭は発見時には既に母獣による咬傷(こうしょう)を負っており、救命処置を施したが2時間後に死亡し、残る1頭であるピースを人工哺育に切り替えた結果、元気に育ち、14回目の誕生日を迎える。「今年も無事、誕生日を迎えることができ、安心と喜びの気持ちでいっぱい」と担当者。
誕生日会では、ホッキョクグマ舎前で特製ケーキのプレゼントが行われ、歌を歌うほか、応援団体に感謝状の贈与も行われる。特製ケーキは毎年氷で作られていたが、今年は寒天でできたものをプレゼントするという。
誕生会終了後、アニマルステージでピースのポスターやぬいぐるみ、マグカップなどのグッズが当たる抽選会も行われる。事前に13時~ホッキョクグマ舎前で300人に抽選券を配布する。
開催時間は14時~(雨天決行、警報発令時は順延)。開園時間は9時~17時。入園料は、大人=450円、小人=100円。