松山・シネマルナティック(松山市湊町3)で8月20日から、オーストラリアのドキュメンタリー映画「あまくない砂糖の話」が上映される。
低脂肪バーや穀物バー、フルーツジュースなど一般的には健康とされているが、実は大量の砂糖を含んでいる食品を60日間食べ続けるとどうなるのかを、俳優であり映画監督であるデイモン・ガモーさん自ら、自身の体を使って「実験」に挑む同作品。一日にティースプーン40杯分の砂糖を消費すること、菓子類は避け低脂肪だが実は砂糖が多い食品を摂取すること、ジョギングや筋力トレーニングは続けることなどを実験のルールとして定め、砂糖がもたらす影響や危険性を検証した。
「他国に比べ日本はヘルシー志向で食生活に気を使っていると思うが、それでも生活習慣病対策やダイエットについての情報にはばらつきがある。糖分カットは本当に体にいいのか、健康食品とうたわれている商品は本当に安全か、常日頃そんな疑問を感じていた」と話す同館担当者の山崎はなさん。砂糖についてのドキュメンタリーがあると知り、何かしらのヒントになればと思い、今回の上映を決めたという。
山崎さんは「この映画は砂糖を悪と全面的に否定したり、観客を恐怖で震え上がらせるものではない。勉強するというイメージも無く、ユーモアにあふれ、カラフルでポップでミュージカルまで取り入れたエンターテインメントに仕上げてある。食生活に対するちょっとの意識で、未来までもが変わるというメッセージが込められている。監督自ら体を張った実験を、敬意を込めて楽しみながら見ていただければ」と話す。「高学年の小学生なら理解できる内容と思われ、23日に日本語吹き替え版の上映日も設けている。夏休みの課題になれば」とも。
上映は連日10時10分~。料金は一般=1,800円、大学生=1,500円、高校生以下・身体障がい者=1,000円。今月26日まで。