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松山市の老人ホームでオンラインショートショート講座 作家の田丸雅智さん招く

短編小説のオンライン講座に取り組む「松山エデンの園」の入居者と職員ら

短編小説のオンライン講座に取り組む「松山エデンの園」の入居者と職員ら

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 松山市内の有料老人ホーム「松山エデンの園」(松山市祝谷)で9月4日、ショートショート作家の田丸雅智さんを講師に招き、短編小説のオンライン講座が行われた。

 田丸さんは松山市三津浜の出身。星新一、江坂遊などの流れをくむ短編小説作家として2012(平成24)年に「樹立社ショートショートコンテスト」で最優秀賞を受賞。以降、作品が映画やドラマ化されたほかメディアにも出演し多方面で活躍している。

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 同施設では長く元気で過ごすための取り組みに力を入れており、毎週月曜、入居者らが計算や塗り絵などの脳トレに取り組んできた。7月には職員を対象に、田丸さんによる短編小説講座を実施。「新しいことに挑戦すると、固くなった脳が刺激されて楽しい」と好評だったことから、入居者を対象にしたオンライン講座の開催に踏み切った。

 「ショートショートは『短くて』『不思議で』『印象的な結末がある小説』」と田丸さん。1時間半の講座で受講者らは「不思議な言葉」を一つ作り、それを起点に想像を広げて物語を作っていくという短編小説の執筆を経験した。

 当日の参加者は14人。講座に参加した入居者からは「発想の方法を知ることで、自分が考えてもいないようなことがどんどん導かれていったり、後になって違う考え方で捉え直したりすることができ、面白い経験になった」「オンライン講座は初めての経験で、今のIT技術に驚いた」などの感想が寄せられた。

 企画を担当した同施設の赤松龍次さんは「普段の脳トレと異なり、創造的な要素が大きいショートショート講座は、発想力や論理的思考力、文章力、コミュニケーション能力を駆使することで、認知機能にもいい影響を与えるのではと考え、田丸さんの協力を得て実現にこぎ着けた」と話す。

 「入居者の中には自費出版の経験がある人や学者肌の人もおり、田丸さんから『坊ちゃん文学賞に応募してもいいレベル』とお墨付きをもらった作品もある。今後は施設内で短編小説に取り組むサークルを作るなどして、取り組みを続けていきたい。職員や入居者以外にも受講対象者を広げ、地域との関わりの軸にしていければ」とも。

 今後、12月と来年3月にも講座を予定。コロナウイルスの流行状況によっては、田丸さんの来園も検討しているという。

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