松山空港や道後温泉周辺で4月14日、愛媛特産のかんきつを観光客らに配布する「オレンジデー」にちなんだ催しが行われた。
「オレンジデー」は1994年に愛媛県内のかんきつ生産農家が発案し、2009年にJA全農えひめが日本記念日協会に登録した。欧米ではオレンジが繁栄などを表す愛のシンボルとして知られることから、2月14日のバレンタインデー、3月14日のホワイトデーに続く4月14日を「オレンジデー」として、「オレンジを贈り合い、大切な人との絆を深め愛を育む日にしてほしい」と、かんきつの魅力を発信している。
今年は、道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)や松山空港の到着ロビーで愛媛いよかん大使らが4月14日にちなんで414個の「清美タンゴール」を配布。道後商店街の入り口では、西宇和青壮年同志会のメンバーが「清美タンゴール」や「ニューサマ―オレンジ」などを道行く観光客らに手渡し、用意していた800袋(約500キログラム)を1時間足らずで配り切った。
イベントの企画に携わった、JA全農えひめ果実課の担当者は「オレンジデーに愛媛県産のかんきつを配布するイベントは、2009年に開始してから今年で10回目となる。オレンジデー自体、まだ広く一般に認知されている状況とは言えないが、4月中旬は珍しい高級かんきつが次々と旬を迎える時期。これからも取り組みを続け、愛媛県産かんきつの魅力をアピールするとともにオレンジデーの認知度も高めていきたい」と話した。