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とべ動物園「世界カワウソの日」イベント 絶滅したニホンカワウソの紹介も

とべ動物園コツメカワウソ舎で「世界カワウソの日」のガイドインベント

とべ動物園コツメカワウソ舎で「世界カワウソの日」のガイドインベント

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 「世界カワウソの日」にちなんだイベントが5月25日、愛媛県立とべ動物園(伊予郡砥部町上原町)で開催され、飼育員によるガイドが行われた。

 「世界カワウソの日(World Otter Day)」はイギリスの保護団体「International Otter Survival Fund(スコットランドスカイ島)」が定めたもの。世界のカワウソの現状を知ってもらい、保全につなげることを目的として、毎年5月の第4水曜に制定。日本では前後の週末などに、動物園や水族館が関連イベントを開催している。

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 「とべ動物園」の前身である「道後動物園」は、世界で唯一、2012年に絶滅種とされたニホンカワウソの飼育実績がある動物園。1956(昭和31)年から1969(昭和44)年までの13年間、6頭のニホンカワウソを飼育しており、園内各所や飼育員の作業服などに使われている「とべ動物園」のシンボルマークには、現在もニホンカワウソがあしらわれている。

 当日は、2011(平成23)年に飼育を開始したコツメカワウソ舎の前で、飼育担当者が「とべ動物園」でのカワウソ飼育の歴史や、動物園での観察のポイントなどについて紹介した。飼育担当者による餌やりも行われ、コツメカワウソが水の中に落ちた餌の小魚などを器用な動作で捕まえるシーンに参加者から歓声が上がった。ガイド終了後、参加者にはニホンカワウソのイラストをプリントしたオリジナル缶バッジがプレゼントされた。

 飼育担当者の女性は「現在、国内の動物園で目にすることができるカワウソは、コツメ・ユーラシア・ツメナシ・カナダカワウソの合計4種類。世界に現存するカワウソの仲間は12種類だが、そのほぼ全てが絶滅危惧種という厳しい状況に置かれている。河川の改修や水質の悪化などの急激な環境の変化や、毛皮目的での乱獲、近年ではペットとしての密輸などもカワウソの生存を脅かす原因となっている」と野生のカワウソが置かれている現状について紹介した。

 小学生の子ども2人と一緒にイベントに参加した女性は「昔、道後動物園にカワウソがいたことはおぼろげだが記憶に残っている。コツメカワウソの愛らしい姿に歓声を上げている子どもたちに、ほんの数十年前まで愛媛に野生のニホンカワウソが生きていたことや、人間の生活の影響を受けて絶滅してしまったという悲しい事実を知り、自然について考えるきっかけになってほしい」と話した。

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