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保存修理工事中の道後温泉本館に「火の鳥」ラッピングアート

「火の鳥」のラッピングアート(7月17日「空の散歩道」より撮影)

「火の鳥」のラッピングアート(7月17日「空の散歩道」より撮影)

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 保存修理工事中の道後温泉本館(松山市道後湯之町5)に工事用の素屋根(すやね)が設置され、19日「火の鳥」のラッピングアートがお披露目された。

 道後温泉本館は1894(明治27)年に完工された木造3階建の公衆浴場施設。増改築を繰り返して1924(大正13)年に現在の姿となり、1994(平成6)年には神の湯本館をはじめとする4棟が重要文化財に指定されている。

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 築125年に当たる今年年1月15日には、公衆浴場としての営業を続けながら保存修理工事に着手。手塚治虫さんの「火の鳥」とコラボレーションした企画を実施し、改修工事中ならではの魅力を発信する「見せる工事」を目指している。

 今回発表されたラッピングアートは、工事のために本館を覆う形で設置された素屋根の四方の壁面に道後温泉の歴史絵巻を配置し、上部を再生の象徴である「火の鳥」が大きく包み込むデザイン。地上部分の仮囲いには、景観に配慮した板塀をベースに、オリジナルアニメーション「火の鳥『道後温泉編』」のキャラクターなどを描いたパネルを設置しており、ウオールアートとして楽しむことができる。

 素屋根の設置工事は、観光のピークであるゴールデンウイーク後に開始され、内部では建物本体や屋根の解体調査に続き、組立および屋根のふき替えなどの工事が行われている。

 道後温泉本館を見下ろす「空の散歩道」(道後湯之町5)で毎日足湯を楽しんでいるという松山市の渡部俊子さんは「3~4日前、最初は商店街の側から順に(ラッピングアートの)絵ができ始めて、きれいになったんでびっくりした」と話す。「道後温泉は美人の湯。お風呂に入りよると他のお客さんから『肌がきれいですね』いうて言われるよ。71歳になっても、この百万ドルの笑顔でおられるのは道後温泉のおかげ。地元の人があまり利用せんのは本当にもったいない。みんなもっと来たらええのに」と笑う。

 素屋根の長さは南北34メートル、東西19メートルで、最頂部の高さは20メートル。本館の東側から3分の1ほどをシートで覆う今回のラッピングアートは、2021年3月末まで実施する予定。

 19日に開催されたラッピングアートの完成記念発表会では、和太鼓の特別パフォーマンスなどが行われた。スマートフォン用のAR(拡張現実)アプリCOCOAR(ココアル)の配信も開始しており、アプリを起動して道後温泉本館西面の看板や北面仮囲いのパネルなどにかざすと、道後REBORNのアニメキャラクターや火の鳥が登場するオリジナルフォトフレームや動画を楽しむことができる。

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