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伊予市で「てのひら小説をつくってみよう」講座「物語で人生を豊かに」目指す

渡辺さんが書き溜めている1年分の「メモ」ノート。この中から作品の種が生まれる

渡辺さんが書き溜めている1年分の「メモ」ノート。この中から作品の種が生まれる

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 松山市在住の作家、渡辺ことりさんが、伊予市の「IYO夢みらい館」(伊予市米湊、TEL 089-909-3266)市民大学講座で「てのひら小説をつくってみよう」を開講する。

渡辺さんのてのひら小説作品「道」

 渡辺さんはシナリオライター、脚本家などとしても幅広く活躍する松山市在住の作家。本業の傍ら別名義で2018(平成30)年10月から続けている1日1本、140字ちょうどのツイッター恋愛小説は間もなく連載600本目。「物語で人生を豊かに」をキャッチフレーズに、小説を書いてみたいと思いつつ、きっかけをつかめない人に小説を作る場を提供する「小説もくもく会」や「140字小説ワークショップ」など、小説を使って遊ぶためのさまざまな試みを展開している。

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 「小説は、脳と体と心に『効く』」と渡辺さん。「例えば、カラオケは一昔前ならただの娯楽だったが、今では認知症や誤嚥(ごえん)の予防に大きな効果があるとして、多くの高齢者施設でプログラムとして採用されている。小説もそれと同じかそれ以上の効果を秘めているが、まだ効果効能が発見されていなかったり、使い方が広く知られていなかったりする状態」と話す。

 「心の中に潜んでいる黒いものや毒の部分こそが、実は一番面白い」と渡辺さん。「例えば、ストレスや辛い気持ちはただ抱えているだけでは無駄で苦しいだけだが、それを料理してフィクションである小説に変換することで、誰かにおいしく楽しんでもらえる価値あるものに変わる」とも。

 てのひら小説講座では、日常生活や日々の小さな心の動きの中から小説の種を作り出すために「メモを取る」ことからスタート。積み重ねたメモの中から小説のネタを振り出し、人の心に響くこつなどプロならではのメソッドを講義とディスカッション形式で学びながら、各自が自由に小説を書き、講師の渡辺さんに提出したり、オープンな場に発表したりする体験を積み重ねることを目指す。

 「小説家の仕事は作品を作り、読者に届けること。自分の手で『てのひら小説』というコンテンツを作り出し、それを外に発表して誰かに見てもらうことの2つをクリアすれば、それはもう、小説家になることそのもの」と渡辺さんは話す。「いろんな人が書く人になって、メディアへの掲載などの形で発表し、多くの人に読んでもらえる機会を作っていければ」と、地元の情報発信媒体などとの連携も検討している。

 開講は10月18日。11月15日、12月13日、来年1月17日、2月21日の全5回で、各回2時間。定員は10人程度で先着順。参加費5,000円(5回分、プレゼント付き)。申し込みはホームページまたは電話で受け付ける。

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