食べる 暮らす・働く

松山の「ワラウカド」が1周年 日替わりランチと居酒屋で、家庭の味提供

カウンターで笑顔を見せる店主の門田さん

カウンターで笑顔を見せる店主の門田さん

  • 7

  •  

 昼は日替わりランチ専門店、夜は居酒屋として営業する松山の「warau kado(ワラウカド)」(松山市三番町4)が12月15日で1周年を迎える。

「ワラウカド」で11月初旬に提供された「はんなり京のお漬物を食すランチ」

[広告]

 「ランチも夜の居酒屋で提供する小料理も、長年私が自分の子どもたちのために作り続けてきた家庭料理」と店主の門田直美さん。「お客さんも『家庭の味』を楽しみに来店してくれ、今はもう成人した子どもたちが友達を連れて食べに来てくれることもある」と笑顔を見せる。

 ランチメニューは日替わり定食のみで、食後の選べるセルフドリンクとクッキーやビスケットなどのおやつ付き(880円)。「メニューは仕入れの買い物で決まる」と話す門田さんは、栄養バランスを考えて肉と魚のメインディッシュを交互に提供。小鉢数種類と汁物、季節のフルーツを添える。

 「金曜はカレーの日」と定番メニューの日も。「グリーンカレーなどが登場する週もあるが、最近は『ワラウカド特製カレー』が定番になってきた」と門田さん。市販のルーも使いつつ、独自に調合したスパイスをたっぷり利かせたカレーは「しっかり辛い中にも甘さを感じるおいしさ」と自信を見せる。

 夜の居酒屋では、カウンターに並べておばんざいスタイルで提供する小料理(300円)、定番の「牛スジピリ辛」(800円)、クリームコロッケ(500円)などに加え、ボリューム感のあるステーキや鳥唐南蛮タルタル、ひとり鍋など、季節の仕入れに合わせてお酒にもご飯にも合うメニューを工夫する。日本酒・ウイスキー・焼酎・サワーなどのセルフドリンクは400円、その他ビールやカクテルなどは500円~。

 「毎日違うメインディッシュに、手間暇かけた色とりどりの小鉢まで添えられた心遣いや、栄養バランスの良さがうれしくてすっかりファンになってしまった」と話すのは、松山市内の職場に通う男性常連客。「注文してから揚げたて・焼きたての提供を待つ時間も、門田さんの笑顔やカウンター越しの会話で楽しい時間を過ごしている」と同店の魅力を語る。

 店で提供するご飯の米は、スタッフ・えみさんの父親が栽培する久万高原町産。カウンターには門田さんの母が漬けたという梅干しの瓶が並ぶ。京都土産でおいしい漬物をもらった日には、大皿におにぎりと漬物10種、副菜9種をちりばめた「はんなり京のお漬物を食すランチ」を提供し、常連客から再販リクエストが寄せられるほど人気を呼んだ。

 「コロナ禍直前の開店で、一時期は平日昼間の市街地にもかかわらず人通りがパッタリ途絶えたこともあった」と門田さん。「大変なときもあったが1周年を迎えられ、毎日のメニューを楽しみに通ってくれる常連さんもいる。今後も長く店を続けて、いつか孫たちが『おばあちゃんのごはん』を食べに来てくれるようになることが夢」と笑顔を見せる。

 営業時間は、ランチ=11時~14時、居酒屋=17時~21時30分ごろ。日曜・祝日定休(土曜不定休)。毎日のメニューはインスタグラムで紹介する。

  • はてなブックマークに追加

松山経済新聞VOTE

どのようなジャンルの記事に興味がありますか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース