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三津で「ヘンテコ看板」除幕式 ワークショップのグランプリ受賞作を街なかに設置

グランプリ受賞作。三津浜商店街の仕出し店「味味」の石垣風の壁を、曲線の面白さを捉えた子どもたちが「がくがく」と名付けてデザインした。中央が子どもたちのデザイン、左上が子どもたちのデザインを元に制作したステンレス製の「ヘンテコ看板」

グランプリ受賞作。三津浜商店街の仕出し店「味味」の石垣風の壁を、曲線の面白さを捉えた子どもたちが「がくがく」と名付けてデザインした。中央が子どもたちのデザイン、左上が子どもたちのデザインを元に制作したステンレス製の「ヘンテコ看板」

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松山の三津浜商店街(松山市住吉1)で11月28日、ワークショップ「こどもミーツアーツin三津浜商店街」で子どもたちがデザインしたヘンテコ看板「がくがく」の除幕式が行われた。

ヘンテコ看板「がくがく」の除幕式。ワークショップに参加した子どもたちも参加した

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 看板はステンレス製で、グランプリを授賞した作品を元に制作したもの。デザインに携わったチームの子どもたちも除幕式に駆け付け、地元の人たちと共にテープカットのセレモニーなどを行った。

 11月6日・7日に行われたNPO法人「カコア」主催の「ヘンテコ看板ワークショップ」には、約40人の子どもたちが参加。街なかを散策して「ヘンテコなもの」を探し、オリジナルの名前を付けて、商店街に9点の「ヘンテコ看板」を設置、28日まで展示していた。

 ワークショップで講師を務めた牛島光太郎さんはアーティストとして活躍するとともに、聖カタリナ大学短期大学部保育学科の講師も務めている。主に言葉を用いた作品を制作しており、日本だけでなく、ドイツや台湾、中国、ニューカレドニアなどでも作品を発表。関西国際空港や百貨店の吹き抜け空間、ショーウインドーなど公共空間への大規模な作品設置や、里山・市街地などでのアートプロジェクトも手掛けている。

 カコアの担当者は「ワークショップを通じて三津浜エリアの街歩きを楽しみながら、参加者同士やアーティストとの豊かな交流と自己表現の機会になればと企画した」と話す。

 ワークショップでは子どもたちがチームに分かれ、講師の牛島さんの「身の回りのものには全て名前が付いている。商店街にある『ヘンテコなもの』を探して名前を付けてみよう」というヒントの下、街の探索と「ヘンテコなもの」の名付け、看板制作などを楽しんだ。

 グランプリ受賞作は、仕出し店「味味」の石垣風の壁を、曲線の面白さを捉えた子どもたちが「がくがく」と名付けてデザインした看板。子どもたちのデザインを元に制作されたステンレス製の看板は、街の新たな風景として今後も店の前に設置される。

 ワークショップに参加した子どもたちからは、「文字の色やデザインを頑張った」「時間を忘れて看板作りに熱中した。将来はゲームクリエーターになって、いろいろな作品を作りたい」などの声が聞かれた。

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