松山市が中島の「ほしふるテラス姫ケ浜」(松山市長師)に宿泊する3泊4日の無料ワーケーション体験ツアーを企画し、参加者を募集している。
「まつやま里島ワーケーション」ツアーで楽しめる様々なアクティビティ
ツアーは伊丹空港発着で、2022年1月20日~23日に開催。滞在先の「ほしふるテラス姫ケ浜」ではフリーWi-Fiなどの仕事環境を整えるほか、中島や睦月(むづき)島観光をはじめとするアクティビティーを用意し、思い思いの時間を過ごすことができる。
松山市まちづくりの担当者は「昨年、中島の姫ケ浜荘がリニューアルして通年で営業するようになったのをきっかけに、夏の海水浴シーズン以外の利用を促進する取り組みの一つとしてワーケーションツアーを企画した。ゆったり流れる島時間の中で、地元の人と触れ合ったり仕事をしたりして、思い思いに過ごし、リフレッシュしてもらえれば」と話す。
初日の20日には、島の語り部が案内する中島観光ツアーを実施。夜はバーベキューと懇親会で参加者の交流を深める。21日夜には松山市出身の天文学者をガイドに迎え「ほしふるテラス姫ケ浜」の名前の由来にもなった島の満天の星空を楽しむミニイベントも開く。
自由に参加できるアクティビティーも用意。フェリーで睦月島に渡って取れたての新鮮な魚介類をふんだんに使ったランチと島内巡りを楽しむ「睦月島ツアー」(5,000円)や、里島(りとう)のオフシーズンを活性化する方法についてディスカッションする異業種交流会(無料)、寺院での瞑想(めいそう)体験(500円)、移住者の作家が指導するトンボ玉作り体験(2,000円)、自然素材に絵や言葉を書いて楽しむ「幸運のふくろう石絵とはがき絵体験」(子ども=500円、大人=1,000円)など。
同担当者は「中島の人は懐が広くオープンで、親しみやすさを感じさせてくれる人が多い」と笑顔を見せる。「ツアーを行う1月下旬は、デコポン、イヨカンなど多彩なかんきつ類が食べ頃を迎え、タイなどの海の幸も脂が乗って一年中で最もおいしくなる季節。従来はオフシーズンといわれていたが、このツアーをきっかけに夏以外の島の魅力もアピールしてファンを増やし、関係人口の増加にもつながれば」と期待を込める。
募集対象は「まつやま里島ワーケーション」に興味のある人や、将来的に島しょ部への移住を検討している人、ワーケーション体験を発信できるインフルエンサー、松山市や島しょ部でのビジネスや起業に関心のある人など。個人・法人のほか、家族での応募も受け付ける。
参加希望者は12月20日まで、ホームページで受け付ける。定員は12人。募集終了後、抽選で決める。