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環境問題を考えるイベント「ライヴ・アースまつやま」、今年も開催へ

昨年のライヴ・アースまつやま

昨年のライヴ・アースまつやま

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 松山城山公園(松山市堀之内)で5月15日に開催される「ライヴ・アースまつやま2011」のチケットの販売が3月23日、始まった。

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 2008年から始まり、今年で4回目を迎える。同イベント実行委員会代表の高岡さんは「松山市出身だが、一時期県外で暮らしており、帰郷した時に自然がきれいで、すごくいい街だとあらためて気づいた」という。都心ではコンサートを通じ環境活動を行うイベントがされているが、イベントを始める4年前まで四国では環境啓発イベントがなく、「エコ」という言葉もほとんど浸透していなかった。

 「都心だと環境活動を行うのはなかなか難しい。農作物などの食べ物を生産している地方がまず動かなければ。ただ、環境問題というと難しく考えられがち。表向きは音楽ライブで環境を考える場にしたい」と高岡さん。地元の友人を通じて紹介や協力が広がり、毎年5月に開催。ボランティアで結成された実行委員会が前年の夏から始めて約1年がかりで準備を行う。

 今年はアーティストのUAさん、イシイモモコさん、工藤友里さん、七尾旅人さん、aka.Tsuchi、DEWACHEN、トークゲストの田中優さんらが参加を予定。「ふれあいマーケット」の出店は約70店で、地産地消やオーガニック食材を使用した飲食店が参加する。そのほか、飲食店のほかフェアトレードやリサイクルなどの雑貨エリアや自然をテーマにしたワークショップなども。

 会場では、ごみを最小限に抑えるため、飲食ブースに食器を置かず食器の貸し出しを行う。レンタル食器はデポジット制を取り入れ、貸し出し時に食器1点につき100円を預かり、返却時に返金する。日本油田化プロジェクトにも参加する同イベントは、全ての電力をグリーン電力で賄うことを目指す。使用済みの天ぷら油を来場者から回収し、使用済み天ぷら油から精製したバイオディーゼル燃料を利用して発電機で自家発電し、イベントに必要な電力を賄う。

 当日は、東日本大震災の被災者に向けてうちわ・蚊取り線香などの支援物資回収も行う。回収された物資は実行委員会のメンバーが直接宮城県に届ける予定。

 「地産地消の食材を使い地元でお金を回すことで地域がより活発化する。環境問題がどれだけ取り上げられていてもその人自身が納得しないと動こうとしない。地球や人に優しいものや環境活動がいいものだと気づき、未来のために選択していける場にできたら」と高岡さん。

 入場料は、前売り=1,000円、当日=1,500円、高校生以下無料。いよてつ高島屋プレイガイド、サークルK全店、デュークショップ松山店、明屋書店松山本店・大街道店、agora kanon art、
UNCHAIN、お好み鉄板すみれ全店、cafeMOEMOE、keep-on、炭火ホルモンべこや、大五木材、FLOR、マリカリクリカ、道の駅 風早の郷風和里(ふわり)、モア・ミュージック(松山市)、もこにど2(伊予市)、からから荘、ジャムサウンズ(今治市)、WORLD’S END CAFEなどで取り扱う。問い合わせは同イベント実行委員会(TEL 089-908-7687)まで。

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