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映画「レオニー」松井久子監督が来松-トークセッションも

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 松山で映画「レオニー」の上映とトークセッション・講演会を予定する映画監督・松井久子さんがPR活動のため、8月31日・9月1日、来松した。

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 松井さんは1946(昭和21)年生まれ、東京出身。雑誌ライターを経て、1979(昭和54)年、プロダクションを設立し俳優のマネジメントに乗り出す。1985(昭和60)年にはプロデューサーとしてテレビ番組を多く企画・制作した。50歳で映画監督デビューし、初監督作品「ユキエ」を1998年に公開。2002年公開の第2作「折り梅」では脚本も手掛け、公開から2年間で100万人の観客を動員した。

 日米合作の第3作となる「レオニー」は、彫刻家・イサムノグチを生み育てた母レオニーの生涯を描いた作品。2003年より企画制作に取りかかり、約8年をかけ2009年クランクイン。昨年11月に全国ロードショー上映。

 松井さんは「100年も前に東洋人の男と恋に落ち、シングルで出産、日本に渡って、苦難や偏見に立ち向かいながら自立したくましく生き抜いた女性がいたのかと知り、これは今撮っておくべきだと思った。女性の本当の意味での自立、それは私が人生の仲で考え続けてきたことなので、この映画を通して伝えたい」と話す。

 同作は、現在アメリカ公開に向け、132分のものを90分に編集し直す作業を行っている。来松した2日間は愛媛大准教授との対談や 女性を対象にしたランチミーティングなどを行った。

 「CHAPPAQUA(チャパクア)」(二番町)で行われたランチミーティングには松井さんを含め6人が参加。「私たちの年代は女性が社会進出できる時代ではなかった。最初から50歳になったら映画監督になろうという夢があったわけではなく、20代で結婚、出産を経て、30代には俳優のマネジャー、40代にはテレビ番組のプロデューサーを経験した。その時々の仕事を必死にやっていたが、50歳になったときにやりたいことが明確になり、今まで歩んできた人生は映画監督するためだったのだと思うようになった」と松井さん。「映画を作るまでの過程ではつらいことの方が多い。一番楽しい時間は完成後、観客の声を聞けるとき」とも。

 今月30日は、松山市総合コミュニティセンターで「レオニー」の上映のほか、松井監督の講演会とトークセッションを予定している。

 1部=12時開場・13時開演、映画上映の後トークセッションを行う。2部=17時30分開場・18時開演。講演会の後、映画上映を行う。チケットは、前売り=1,500円、当日一般=1,700円、学生=1,000円。チケットはいよてつ高島屋、明屋書店松山本店・大街道店、で取り扱う。問い合わせはマネキネマ事務局(TEL 089-973-9570)まで。

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