愛媛大学ミュージアム(松山市文京町、TEL089-927-8293)で現在、「子どもが生きる空間-日土小学校と松村正恒-」が開催されている。
松村正恒(1913~1993)は、大洲出身で日本を代表する建築家の一人。戦後の八幡市職員時代には多くの学校施設を設計した。中でも八幡浜市立日土小学校の中校舎・東校舎は、木造モダニズム建築として高く評価され、注目され続けている。同校は1999年に国際組織DOCOMOMOから日本の近代建築20選に選ばれ、2008年、中校舎・東校舎の地震補強と西校舎の新増築事業を実施した。
同展は、松村正恒の建築と思想を通して人々に子どもの生活空間としての学校建築の在り方について考えるきっかけを提供することを目的に開く。
6月23日には、日土小学校について神戸芸術工科大教授・花田佳明さん、愛媛大教授・曲田清維さん、准教授・高安啓介さんを招きギャラリートークを行うほか、7月21日には小学生・中学生をメーンターゲットに「子どもの居場所づくり」ワークショップを行う。ワークショップでは子どもたちが竹ひごなどの木材を使った空間づくりを予定している。
開館時間は10時~16時。火曜定休。入館無料。ワークショップへの参加は事前申し込みが必要で、定員20人。保護者同伴可能。問い合わせは同ミュージアムまで。7月29日まで。