自動車などの部品製造を手掛ける藤平(松山市竹原3、TEL 089-943-5222)は1月、「ハイブリッド式模型自動車」で特許を取得した。
同製品は、小学校から中学校技術まで広く活用できるエネルギー教育玩具として作られたもの。素材がアルミで、環境に配慮したリサイクル可能なものである点と、光電池、電池単独または両用できるハイブリッド式の模型自動車である点が特徴。
「現在では、自動車業界でもハイブリッドの製品は多く出回っている。しかし、子どもたちにはそれがどのような仕組みで、どう環境に優しいのかがわかりにくいというのが現状。そこで、今回リサイクルのきくアルミ素材を使用し、ハイブリッドの構造がわかりやすい子ども向けの製品を作った」と同社社長の藤平惠生さん。
同製品は平らな道や下り坂で光電池の力を利用して走り、馬力が必要な上り坂では乾電池の力を利用して走る構造になっている。これには、松山ならではの「坊っちゃん号」という名前を付けた。ほかにも、電池の力だけで走る「赤シャツ号」、太陽電池の力だけで走る「マドンナ号」と、今回の製品に至るまでの改良の道筋がうかがえる。
「現在は、さらに改良し太陽光の力を集めておき、その力だけで走ることができる蓄電池の『山嵐号』の開発に努めている。また金額を安くして、多くの子どもたちの手に渡るような開発も心掛けている」(藤平さん)とも。
価格は2,100円。現在発売中。