松山で3月16日、移動喫茶「日菜(ひな)」が営業を始めた。軽貨物自動車「ミゼット」でオーガニックコーヒーなどを提供する。
店主の神野麻菜美さんは、大学時代に一人暮らしを経験。料理をすることが楽しいと感じ、いつかカフェをしたいと思うようになったという。大学卒業後はアパレル業界に就職したが、カフェの夢を捨てきれず退職。週1回松山で開講されていたカフェの養成スクールに約1年間通い、喫茶店2店でアルバイトを掛け持ちして経験を積んだ。25歳で開業の夢を実現。車の内装や棚作りなどできることは全て自分で準備、制作したという。
神野さんは「私自身が何事もじっとしておくより、動くことの方が好き。人を待つより、自分から何かを届けられればと移動喫茶という形にした」と話す。
メニューはオーガニックコーヒーや自家製ジンジャーエールなどで価格帯は250円~350円。神野さんが体を悪くした際に、オーガニックのものや無農薬のものなど体に優しいものを取り入れるようになり、カフェでも商品として取り扱う。
「ミゼットはたまたま見かけたときから、絶対にこの車で移動カフェをやろうと思っていた。小さいので車の中では接客できず、降りるのでお客さまと同じ目線で話すことができる」と神野さん。「今後はお菓子の販売などもしていきたい」とも。
当面は土日のイベントや催事で出店するため、原則平日は営業しない。今後は4月6日の内子ワイン祭り、7日の松山春まつりで出店予定。出店情報はブログで掲載していく。営業時間はイベントに準じる。