松山城ロープウエー乗り場内で6月13日、松山大学の学生が制作した観光ガイドブック「いくたびくるたび松山通」の贈呈・配布イベントが行われた。
学生・教員が地域産業や企業と連携し、地域や地域産業の活性化・実践プロセスを通した、学生の実用的知識の習得や社会人に向けての成長を推進する「社会人基礎力育成事業」を行っている同大。ガイドブックは同事業の一つ「まちの元気再生プロジェクト」の一環で制作した。メンバーは経営学部河内ゼミの学生を中心とした25人。観光マーケティングの視点で既存の観光ガイドブックの問題点を見つけ出し、何度も利用されるガイドブックを目指したという。
ターゲットは松山に来る観光客やビジネスパーソンで、観光が終わると使わなくなる・観光地の楽しみ方が分かりづらい・サイズが大きく手に持って観光することができないなどの既存のガイドブックの課題を分析し、問題点を洗い出した。学生ら自ら掲載する店舗への交渉・取材、記事の作成を行い、構想から制作まで約2年がかりで完成させた。
同誌では、何度も使ってもらえるよう撮影した写真を貼れるアルバムページを導入したほか、同大生が提案するさまざまな観光コースや、ミッションやクイズなどゲーム性を持たせた観光スタイル、コラムや豆知識を掲載した。仕様はA5サイズ、88ページ。
贈呈・配布イベントでは同大4年生の井上雄太さんがガイドブック制作の経緯や特徴について説明し、4年生・山下初美さんが松山城総合事務所副所長の牧野典幸さんにガイドブックを贈呈した。
贈呈式後には、松山城長者ケ平で松山城マスコットキャラクターよしあきくんとともに配布イベントを行い、松山城を訪れた観光客に手渡しした。
同誌は松山城ロープウエー乗り場に設置する。無料。今後はJR松山駅や松山空港での設置も予定している。