愛媛県立とべ動物園(伊予郡砥部町上原町、TEL 089-962-6000)で12月6日、ホッキョクグマ「ピース」の15歳の誕生会が行われる。
ピースは同園で生まれ、国内初の人工哺育に成功したメスのホッキョクグマ。国内でのホッキョクグマの出生は、それまでに122頭報告されていたが、半年以上育ったのはわずかに16頭と極めて育成率が低く、人工哺育の成功例がなかった。
当時、同園で出生した2頭のうち1頭は発見時には既に母獣による咬傷(こうしょう)を負っており、救命処置を施したが2時間後に死亡。残る1頭のピースを人工哺育に切り替えた結果、元気に育ち、15回目の誕生日を迎える。
ホッキョクグマ舎前で行う誕生日会では、寒天を凍らせてフルーツ盛り込んだ特製ケーキをプレゼントし、お祝いの歌を歌うほか、育ての親である高市敦広さんからのコメントも。終了後は抽選会も行われる。「15回目という節目の年なので、ぜひ多くの方に祝ってほしい」と同園広報担当の秋森来美子さん。
開催時間は14時~(雨天決行、警報発令時は順延)。開園時間は9時~17時。入園料は、大人=460円、小人=100円。