道後の観光客でにぎわうロープウェイ街の「夢二のお店 港や」(松山市大街道3、TEL 089-932-5784)で今月から、松山の特産品である姫だるまをモチーフにした携帯ストラップなどのシリーズが発売され、話題を呼んでいる。
今月初旬から店頭に置き始めたあいちゃんのシリーズは、「姫だるまガラスストラップ赤・青」(各630円)と「姫だるまお守り袋赤・青」(520円)の2種類。ストラップは人気のため、時に品薄になる場合もあるという。
「姫だるまガラス財布守」(380円)は昨年から販売していたが、安産のお守りとしてのほか、誕生日に姫だるまを贈られた女性は1年以内に良縁があるとのいわれもあることから、徐々に人気が出てきた。
「姫だるまのあいちゃんを企画したのは、地場の特産品を、観光客の若い人たちにも手軽な土産として親しんでほしいと思ったから」と話すオーナーの久保美穂さん。「デザインは、かわいらしい親しみやすいものに何回も改良していき、今のものに落ち着いた。ガラス製の商品はひとつひとつが手作りのため、表情が微妙に違っており、楽しみながら選ぶことができる」(久保さん)とも。
姫だるまは、神功皇后が道後温泉に滞在された折、応神天皇を御懐妊されたとの伝説から松山の郷土玩具として作られた。安産の守り神、出産や病気全快のお祝いとして贈られ、松山を中心に愛媛の人々に愛されてきたなじみの深いもの。
利用客の反応は、年配客が孫の土産にしたり、男性から女性へのプレゼントにするなどさまざまだが、「あいちゃんというネーミングに引かれて、同じ名前の友だちに土産として買っていく方も多い」と久保さん。使い方も、願い事を書いた紙をお守り袋に入れたり、財布に財布守を入れたりと自由。
「夢二のお店 港や」の営業時間は9時30分~17時30分。あいちゃんシリーズ商品は「夢二のお店 港や(道後)」(道後湯之町)でも販売する。今後同店では、あいちゃんを使った癒やし系のぬいぐるみやハンカチの商品化も予定している。