「四国へんろ道文化」世界遺産化の会(松山市東石井6)は6月27日、「アートステーション おいでんか」(大街道1)で「2009年度総会&フォーラム」を開催する。
同会は四国遍路文化の変わることのない価値を学ぶとともに、実際にその道を歩むことによって文化的な源流を探り、町や村をより魅力的な地域社会に変えていく運動として広げていこうという趣旨の活動を行っている。
「わたしたちはこの活動をより多くの人に知ってもらい、一方で活動を通して21世紀における『人と人』『人と社会』『人と自然』との多様な共存、社会への道筋を示す『平和のシンボルの道』として『四国へんろ道文化』を世界遺産登録につなげたいと活動している」と同会代表の小山田憲正さん。
当日13時からは、フリージャーナリストの桃井和馬さんの写真展と、スライド&トークショー「地球遍路」も行う。桃井さんは「紛争」「地球環境」をテーマにこれまで140ヶ国以上の取材を通じて「生きることは旅を続けることであり、それは終わりのない遍路だろう」との思いを伝える。ほかにも、歩き遍路の達人、山下正樹さんの歩き遍路に対する初歩的な疑問に応える「歩き遍路入門講座」を開催する。
「今回のフォーラムを経て少しでも多くの人にお遍路について関心を持ってもらえれば。そしてそこから、人生における楽しみやいろいろなものを吸収してもらえれば」(桃井さん)と期待を寄せる。
開催時間は、スライド&トークショー=13時~14時30分、歩き遍路入門講座=14時40分~15時40分、質疑応答=15時40分~16時10分。定員はいずれも先着50人。入場無料。