「石毛宏典『独立リーグ』奮闘期」が昨年11月末、アトラス出版(松山市末広町、TEL 089-932-8131)から刊行された。
石毛さんは現在、愛媛マンダリンパイレーツのシニア・チームアドバイザーで、その母体である四国アイランドリーグ(現四国・九州アイランドリーグ)の創設者。西武ライオンズや福岡ダイエーホークスでプロ選手として活躍し、福岡ダイエーホークスやオリックスブルーウェーブで監督、野球解説者などを務めた後、2004年にIBLJを設立し社長に就任した。
同書は、地域独立リーグに関するものとしては日本初のもの。四国で日本初の独立リーグを立ち上げた石毛さんが、これまでの経験を踏まえ以前から抱いていた全国各地の独立リーグを統括し、各リーグがそれぞれ手がけている仕事をシステム化し組織化する日本独立リーグ機構を創設する構想などが語られている。同機構設立により、独立リーグ機構に営業部門を作り、広告代理店とタイアップしてオフィシャルスポンサーを獲得していくことや、各独立リーグ機構へのスポンサー料の分配、交流試合のスケジューリングなどの手間が減り、各地域球団がより野球に集中できる可能性が高まる。同書では、そうした野球界の新たな形を描いている。
内容は、プロローグ「『野・ボール』のまちより」、第1章「アマチュア野球時代」、第2章「プロ野球時代」、第3章「独立リーグ創設」、第4章「野球の未来に向けて」、エピローグ「野球の未来図を描く」で、石毛さん自身の過去を振り返る形をとっている。
体裁は四六版、ソフトカバーの248ページ立て。写真は60点を掲載。価格は1,500円。有名書店などで販売中。