松山市道後で3月19日~21日、「道後温泉まつり」が開催される。
同祭は、1707(宝永4)年10月の大震災で止まったとされる道後温泉のゆう出が、翌年再びわき出し、それに感激した町民が湯の神に感謝するとともに町内の繁栄を祈り「湯祈とう」が行われるようになったのが起源とされている。この後の南海大地震の際も同様の現象が起こり、この時の祝賀行事と湯祈とうを併せて行った。この後、1950(昭和25)年に「道後温泉まつり」となり、1983(昭和58)年から「松山春まつり・道後温泉まつり」として実施されるようになった。
当日は、温泉に感謝を示す「湯祈とう」や「湯奉納」のほか、獅子舞・太鼓・万歳などの郷土芸能、女性による「女みこしかきくらべパレード」(20日)、聖徳太子・夏目漱石・正岡子規など道後温泉ゆかりの人々に扮装(ふんそう)して行う「道後温泉時代パレード」(21日)、地元の行員や商店街、地元民謡研究会関係者300人程度が参加して行われる「道後温泉おどり」(19日~21日)などを予定。
「道後温泉本館前や商店街周辺がにぎわう」という同まつり実行委員会。「観光地という視点だけでなく新しい角度から道後を知ってもらい、楽しんでもらえれば」とも。
問い合わせは同実行委員会(TEL 089-943-8342)まで。