伊予郡砥部町に3月19日、食器のセレクトショップ「seramikka(セラミカ)」(伊予郡砥部町宮内、TEL 089-962-2189)がオープンした。
フィリピンから20年前に嫁ぎ、以来砥部焼に携わっているオーナー・大東アリンさんが、自分の好みや納得のいく「現代風の砥部焼作品」を中心に集めて販売するもの。「もともとは自分のギャラリーとしてオープンするつもりだった」が、需要などもあり13窯元の作品を取り扱うことになった。
店舗面積は約55坪。店内の雰囲気は、もともと和風の作りであった建物をアレンジしたもので、『和+現代の砥部焼』にインテリアとして北欧の家具や中国の骨董(こっとう)品などを配置して、「東洋の美を意識して自分の好みに合うよう仕上げた」と大東さん。
作品は、「現代にマッチしたおしゃれで日常で使いやすいもの」をテーマに、30~40代の作家の作品を中心に取り扱う。
作品例は「青白磁の角鉢(陶彩窯)」(1,680円)、「透かしのカップ(浜岡K)」(6,300円)のほか、和紙を模様に形取り、素焼きの段階でその和紙を通して色を染み込ませて模様付けした「和紙染めのカップ」(2,910円)など、多色を混ぜて色を出すカラフルさが特徴の大東さんの作品も並ぶ。客単価は約3,000円。
「オープンして1カ月弱だが、県外からの客も含めて500人くらいの来店があった。若い人も多く訪れ、現代風砥部焼の注目の高さを感じる」と大東さん。「今後は砥部という強みを発揮して、ここでしか見つけられない食器を取り扱う店として進歩させていきたい」とも。
営業時間は11時~17時。