地域貢献活動を中心に行う大学生サークル「四合和世project『E-toko!(えぇとこ!)』」が11月6日、松山大学(松山市文京町)で盗難防止を目的に自転車に派手にペイントを施すイベントを行う。
今年の5月に結成した同サークル名の「四合和世」は、「四国で力を合わせて平和な世界を」というテーマから名付けた。松山大学、愛媛大学の学生が集まり、事務局10人、登録メンバー約20人がいる。
同サークルは、まず自分たちの興味のあることに着目。それを地域の問題とつなげて解決するまでの企画を考え活動。同時進行でさまざまなプロジェクトが動いており、各プロジェクトにリーダーがいる。「誰かに頼まれてするのではなく、自分たちの興味のあることからプロジェクトを始めることで自分たちが楽しみながら活動を行う」と同プロジェクトリーダーの松村さん。
今回は自転車の盗難問題に着目。自転車を派手にかっこよくペイントすれば鍵をかけなくても盗まれないのでは、と仮説を立て自転車のペイントイベントを企画した。イベント後2週間、実際に鍵をかけずに松山市内でペイント自転車を使用し、万が一盗難された場合はブログに盗難された自転車を掲載し捜索を呼びかける仕組み。盗まれた台数を含め、結果を同大学祭で発表する予定。
ペイントにはスポンサーも付けた。スポンサーになったのは、同サークルが今夏、基本情報やQRコードを載せた名刺サイズの「パワーカード」を設置した久万高原町の施設や松山の店舗など20の施設。ペイントを施したスポンサー付き自転車を1カ月間使い、施設を宣伝した人自身が宣伝したその施設を訪問すると特典がもらえる仕組み。特典は陶芸作品や「四国カルスト」のソフトクリームなど。
松村さんは「ただ派手にペイントして盗難を防ぐだけでなく、スポンサーの宣伝をすることで自転車を見た市内の人に知ってもらう機会になれば。この自転車に乗ることで地域同士のつながりや交流を深めていけるよう尽力したい」と話す。
開催時間は10時~15時。同大学8号館の自転車置き場で行う。