絵本作家・なばたとしたかさんの絵本原画展が開催されている松山の絵本専門店「絵本の店コッコ・サン松山店」(松山市三津2、TEL 089-952-0333)で1月29日、なばたさんのサイン会が行われた。
「絵本の店コッコ・サン松山店」で開催されているなばたとしたかさん原画展
なばたさんは、2006年「こびとづかん」(長崎出版)を出版、インパクトのあるキャラクターが子どもから大人まで幅広い世代に受け入れられ、絵本はシリーズ累計60万部を売り上げている。なばたさんが同著を描き始めたきっかけは、小さいころとても怖がりだったことだという。「家の押し入れの隙間すき間が怖かったが、そこにいるのが怖いものではなく、こんなこびとがいたら面白いだろうと考えて気を紛らわしていた。こびとづかんができたのはこんなキャラクターがいたらいいなと自分自身が思ったから」となばたさんは話す。
同店では1月22日~28日、こびとづかん関連書籍・DVD購入客100人に整理券を配布。「整理券は配布を始めた22日・23日の土日であっという間になくなった」と武知店長。その後も希望者が後を絶えなかったため、配布後も希望者に整理券を特別に作り、最終的には155人に渡した。当日は小さな子どもを連れた家族が多く来店し、中には、なばたさんにプレゼントを渡す子どもの姿も。
「松山に来るのは今回が初めて。サイン会のときはどんな反応をされるのかいつも不安だが、たくさんの人に来てもらって喜んでもらえて良かった」となばたさん。
長崎出版の中西編集長は「今はキャラクターグッズが人気を集めて、もともとは絵本だということを知らない人が多いため、できるだけグッズには『絵本のキャラクター』という旨を記載するようにしている。多くの人に『こびとづかん』シリーズの絵本の存在を知ってもらい、読んでもらえたら」と話す。
原画展の開催は2月6日まで。入場無料。営業時間は10時~18時。