道後商店街にある和雑貨の店「港や」(松山市道後湯之、TEL 089-946-4070)に2月13日、願い事を投函(とうかん)する「あいちゃん貯願箱」が設置された。
「姫だるま」復興のため、伝統を守る一方で現代の若者にも受け入れてもらえるよう3年程前に松山の新しいキャラクターとして考案された姫だるまの「あいちゃん」。姫だるまは松山を代表する郷土玩具の一つで、勝負事の神様としても知られている神功皇后がモデルとなっている。神功皇后が道後で応神天皇を懐妊したことを祝って作られたのが姫だるまという説があり、恋愛や安産の守り神ともいわれる。
姫だるま復興事業の一環としてNPO姫だるまプロジェクトと女子大生がコラボして行った。貯願箱は幅54センチ、全長150センチ。貯願箱には勝負、就職、恋愛、結婚、安産などの願いを願い札に書き、4つ折りにして投函。後日、神功皇后が行宮したといわれのある道後の伊佐爾波(いさにわ)神社でまとめて祈願する。設置して1週間で既に400ほどの願い事が投函されており、地元客と観光客が半々くらいの割合で訪れているという。
姫だるまプロジェクトの理事長で同店オーナーの久保美穂さんは「若い人に知ってもらうため、始めた企画。あいちゃん貯願箱を通し、たくさんの人に関心を持ってもらえたら」と話す。「たくさんの願い事を『あいちゃん』に託してね」とも。
願い札は同店で1枚50円で販売する。願い札の代金は姫だるま復興のため同NPOの活動資金として使われる。
設置時間は10時~21時。