現役大学生が経営する雑貨店「田舎っふぇ」でフェアトレード勉強会

フェアトレード・コミュニティートレード勉強会の様子

フェアトレード・コミュニティートレード勉強会の様子

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 現役大学生が経営する雑貨店「田舎っふぇ」(松山市湊町4、TEL 089-934-7757)で4月24日、勉強会を通じて震災と向き合う「フェアトレード・コミュニティートレード勉強会」が行われた。

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 フェアトレード商品をはじめ、市内の福祉センターのクッキーなど取り扱っている同店。松山大学4回生で店長の山下愛奈さんが、見た目の価値だけではなく、商品に込められた生産者の思いや努力など商品の背景も利用客に伝えながら販売している。

 「フェアトレードやコミュニティートレードには、なぜこの価格がついているのか、商品を継続して発展途上国の商品を輸入し、正規の価格で販売することでどういった効果が出てくるのか、どんな地域問題を解決するに至っているのかを多くの人に知ってほしいと思い、今回の勉強会を企画した」と山下さん。

 勉強会には大学生のほか一般あわせて約10人が参加。山下さんが、同店で扱うドミニカのチョコレートやブラジルのコーヒー、山口県のお茶、社会福祉法人が生産したクッキーなどを紹介。その後、同店で販売するフェアトレード商品の一つである、スリランカのカレーペースト「カレーの壺(つぼ)」を使ったカレーの食事会や、南海地震にどう備えるか、今回の地震をどう受け止めているかについての話し合いが行われた。

 「カレーの壺」を生産するマリオさんは2004年のスマトラ地震で津波の被害を受けたという。マリオさんは「フェアトレード商品を扱う第三世界ショップが日本からいち早く支援してくれた。今度はお返しをする番だ」と、被災者復興支援のために「カレーの壺」を提供した。

 「外国に比べて日本にはまだまだフェアトレードが浸透していない。商品の良さや価値を理解してもらうことで消費者ができる一番身近な国際協力が実現可能になる。フェアトレードのつながりはただ物を売買するだけのつながりではなく、どちらかが困った時に互いに助け合えるつながり。これからも生産者とのつながりを大切にしていきたい」と山下さん。

 営業時間は11時~20時。水曜定休。

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