乳房を手術した女性のための「リマンマ 装いと下着に関する相談会」がピンクリボン月間に合わせ、10月13日~15日、松山市民会館(松山市堀之内)で開催される。
リマンマは、ワコールが1974(昭和49)年から供給している乳房を手術した女性のための商品。同年社会直轄部門として「社会福祉課」を設け、直接の営利を目的としない女性だけのグループを誕生させたのが始まり。リマンマの「マンマ」はラテン語で「乳房」の意味をもち、リマンマは「乳房よ再び」「美しさをもう一度」の意味が込められている。
日本人女性の16人に一人は乳がんに罹患するといわれており、毎年4万人近くの女性が新たに治療を受け始めている。30歳を過ぎたころより乳がんの罹患率は急上昇し、女性のがんでは1位となっている。手術をした女性の15%が商品を利用しているという。
商品の性格上、既存の売り場を通すことや広告宣伝での告知も行わず、病院からの紹介や患者の会を通してワコール事業所を中心とする全国6カ所のリマンマルーム(札幌・東京・名古屋・京都・大阪・福岡)での個別相談に応じ、商品を紹介するかたちをとっている。
事業所が遠方で相談に来られない相談者のために20周年を迎えた1993年から全国各地に出張する「装いと下着に関する相談会」の開催を始めた。松山での開催は2007年以来5回目。1994年以来、4年ほどの間隔で開いている。2007年の開催では約120人が来場した。
相談会では、全商品のサンプル展示や試着、パッドや下着の選び方、着け方など専門のアドバイザーが対応する個別相談などを行う。当日は商品の直接販売を行わず、予約を受け、後日配送する。
同社広報担当者は「4年前の相談会にはなかった、上下おそろいのものなどバリエーションや品ぞろえも増えてきた。通信販売だと自分に合ったものを選ぶのはなかなか難しい。相談会に来てもらい、要望をききながらお客さまにあったものをアドバイスできれば」と話す。
開催時間は、13日・14日=9時30分~17時、15日=9時30分~13時30分。参加無料。事前予約が必要。問い合わせは同社リマンマ事業課(TEL 0120-037-056)、開催中は同会場(TEL 080-4060-7723)まで。