松山のミニシアター「シアターねこ」(松山市緑町1)で9月12日、「SeeD~本気アイデアプレゼンテーション~」が開催される。
主催はNPO法人いよココロザシ大学。同NPOは 昨年度、「愛媛県の寄付環境調査」を行った結果、約300人から回答が得られ、その中で88パーセントが「NPOなどの社会貢献活動への寄付に興味がある」と回答した。これを単なる結果と受け止めず、「ここから愛媛を豊かにする取り組みを応援できる仕組みをつくりたい」と検討を重ね、同企画が生まれた。
同NPO代表の泉谷さんは 「NPOなどの団体の活動に共感した人が寄付を行うイベントを『ドネーションパーティー』というが、そう言ってしまうと寄付することが強制になりがち。応援する側の人も気軽に参加できるよう今回のイベントではエンターテインメント性を持たせ、『共感券』を用意した」と話す。
それぞれプレゼンターのアイデアに共感し、応援したいと思った人はその券を投票する。共感券以外に「人脈券」なども用意しており、寄付だけではなく、情報や場所、人の紹介もできるようにしている。
今回のプレゼンターは3人で、愛媛大学生の孕石修也さんによる「学習特化型コミュニティスペース」、同NPOインターン生による「半径3メートルにあった課題の解決法」、シアターねこによる「ミニシアターの新しい解決策」をそれぞれ予定している。
プレゼン終了後は、「1455634cafe」を行い、プレゼンターと参加者との意見交換の時間を設ける。
「応援というと寄付・お金を想像するが、お金以外にも知識や人脈、アイデア、場所、情報などお金と同様、時にはそれ以上の価値を持つこともある。ただ、応援は『もらう』ものではなく『託される』もの。今回のプレゼンだけで終わらないよう、プレゼンターには半年後に進捗(しんちょく)を何らかのかたちで発表してもらう予定」と泉谷さん。「愛媛を豊かにするアイデアを持つ人と、応援したい人が出会える場。興味のある方には気軽に参加してもらえれば」とも。
同企画は、来年3月までに6回開催し、市内4回、南予と東予とそれぞれ1回ずつ予定している。現在プレゼンターも募集している。
開催時間は18時30分~21時。入場料は、社会人=2,000円(共感券3枚)、学生=1,000円(共感券1枚、いずれもドリンク付き)。定員は約40人。