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松山で「道後やや」大藪崇さんトークイベント、地域から発信するデザイン力

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 松山では初となる民設民営の小劇場空間「シアターねこ」(松山市緑町1)で5月17日、トークイベント「愛媛から発信するクリエイティブ・ブランド力」が行われる。

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 当日のゲストは、「愛媛から発信するクリエイティブ・ブランド力」を経営理念に掲げ、地域活性化・農業・高齢化社会といった社会的課題への取り組みも絡めたビジネス展開を行うエイトワンの社長・大藪崇さん。大藪さんはホテル「道後やや」や今治タオルブランド「伊織」などを経営しており、「道後やや」ではジャン・リュック=ヴィルムートさん、「伊織」ではセキユリヲさん、愛媛のかんきつ類をプロデュースする「10factory」では岡部修三さんと、国内外の著名なデザイナー・アーティストとも積極的にコラボしている。

 顧客やビジネスパートナーの満足・地域社会の課題解決・スタッフのモチベーション維持向上という3つの目標を同時に追求する際に、アートやデザインがどのような役割を果たしてきたのか、大藪さん自身がこれらを達成できるようなビジネスモデルをどのように「デザイン」してきたのか、などの話が中心となる予定。

 同イベントは愛媛大学・松山大学連携事業「SENSE MATSUYAMA BE SCHOOL」のキックオフイベントとして開かれる。同事業は、学生と地域の協働により、アート・デザインを切り口としたワークショップ・座談会や子どもの参画による表現・創造活動プログラムを企画・実施するというもの。広義のアート・デザインに特化し、地域と連携・協働しつつ、大学や公共施設以外の町なかの交流・情報発信の拠点となっている「まちのツボ」のような場をなるべく会場に選ぶ、といった点を事業の特色としている。

 事業担当者の愛媛大学ダイバーシティ推進室・女性未来育成センター特命准教授の郡司島宏美さんと松山大学法学部准教授の甲斐朋香さんは、「優れたアートやデザインには、気付きをもたらしたり、人と人とをつなげたりする力がある。学生や地域の方々と連携・協働しながら、松山の地域社会に小さくとも自由闊達(かったつ)な学びの場をつくっていけたら」と話す。

 初年度は、同学学生から企画・運営に携わる参加者を募り、さまざまな業界で活躍するアーティストやデザイナー、首都圏や地方を活性化してきた事業者などを講師として、学生および一般市民を対象とした講演と座談会を、地域のアート系NPO等と協働して年に4~5回行う。

 開催時間は19時~。問い合わせ・申し込みは松山大学甲斐朋香研究室(TEL 089-925-7111)、または愛媛大学ダイバーシティ連携本部女性未来育成センターまで。

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