松山・ひめぎんホール（松山市道後町2）で7月20日、「第16回NHK交響楽団　松山定期演奏会」が開催される。

NHK交響楽団

　NHK交響楽団は、1926年に新交響楽団の名で結成され、その後、日本交響楽団を経て1951年、日本放送協会（NHK）の支援を受けてNHK交響楽団（以下、N響）と改称。近年は東京での年間54回の定期公演をはじめ、全国各地で約120回のコンサートを開いている。

　松山では毎年、全国的にも珍しいN響の定期演奏会が開かれている。N響担当者は「オーケストラ音楽の迫力と美しさを生で感じてほしい」と話す。

　今回は、指揮にN響初共演となる気鋭の若手指揮者レオ・フセインさん、ソリストには「左手のピアニスト」として知られる舘野 泉さんを迎え、モーツァルトとラヴェルの名曲を演奏する。

　レオ・フセインさんは欧米のオーケストラとオペラハウスで人気を博し、ヴェルディやプッチーニなどのイタリアオペラからフランスオペラ、現代オペラまで幅広いレパートリーを持つ。現在、モーツァルトの生誕地ザルツブルクの州立劇場で音楽監督の地位にあり、今回演奏されるモーツァルトの交響曲 第41番「ジュピター」が見どころだという。

　後半は、舘野さんが登場。舘野さんはピアニストして活躍中の2002年に脳出血により右半身不随となる。2004年、不屈の精神で「左手のピアニスト」として復帰。2012年の大河ドラマ「平清盛」テーマ曲のソリストも務めた。今回は「左手のためのピアノ協奏曲」を演奏する。

　チケットは全席指定、S席＝7,800円、A席＝6,200円、B席＝4,600円（C席、D席は完売）。

　17時開場、18時開演。20時終演予定。チケットの問い合わせはNHKサービスセンター松山支局（TEL 089-921-1159）まで。