松山市が7月5日、「伊予弁おしゃべり機能付自販機」を設置した。
松山市は昨年、松山商工会議所と協働で「おもてなし日本一のまち宣言」をした。今年は「瀬戸内海国立公園指定80周年」「道後温泉本館改築120周年」「四国八十八ケ所霊場開創1200年」という3つの周年が重なることや、2017年にはえひめ国体、2020年には東京オリンピック・パラリンピックの開催を控えるなど、3年ごとに大きな節目を迎えることから、増加が予想される観光客への歓迎ムードを高めるため「おもてなし日本一のまち」へ向け、官民共同によるさまざまなおもてなし施策に取り組んでいる。
今回、自販機からも「おもてなし」をコンセプトとして、松山市、ダイドードリンコの共同企画、松山商工会議所の協力による、松山にしかない、松山満載の「伊予弁おしゃべり機能付自販機」を開発。松山城本丸広場に1号機を設置した。
自販機はほのぼのとした伊予弁を話す。お金を入れると「今日は暑いぞな~」、最後には「だんだん」など44パターンをそろえる。商品選択ボタンを押すと水軍太鼓が鳴り、楽しい気分になるという。
デザインは同市ならではのオリジナルデザインを取り入れる。大還暦を迎えた道後温泉本館をメーンに、側面に松山城、坊っちゃん列車、おもてなし日本一のまち松山のロゴを配置している。
「当たり」も出る仕組みになっており、当たり景品は松山のええもん(道後温泉入浴剤、よしあきくん缶バッジ、みかんせっけんなど)がプラスチック製の缶に入って自販機から出てくる。
現在は2台設置し、今後、松山城・二之丸史跡庭園・鹿島渡船所・松山総合公園など市有施設に順次9台を設置予定。「今後も要望があればおしゃべり自販機を増やしていきたい」と同市職員。