「ひめぎんホール(愛媛県県民文化会館)」(愛媛県松山市道後町2)1階の多目的室で9月5日、同市生まれの音楽家である武久源造さん、バロック・バイオリン奏者の山口眞理子さん、バロック・ダンサーの岩佐 樹里さんによる「バッハ/パルティータ全曲演奏会」が開催される。
昨年度も開催された同イベントでは、バッハが生きていた今から300年前ごろの、開発されて間もなく多彩な音色を持っていたピアノを復元した楽器で演奏が行われる。今年は、演奏曲目「パルティータ」に数多く含まれる各種の舞曲の元となった、当時のフランス宮廷舞踊(バロック・ダンス)を実際に見ることができる場面が設けられている。
コンサート運営を行っている宮武さんは「パルティータ全6曲はバッハの鍵盤楽器作品の名作中の名作。バロック・ダンスは現代のバレエからさかのぼるルーツの一つでもあるが、松山では触れる機会がほとんどないため、バレエの歴史に興味を持っている方には貴重な催しになる」と話す。パルティータ全曲の出版譜の表紙にバッハが記した言葉を引用し、「『愛好家の皆さまには、快く、憂いが晴れますように』といったことを感じていただければ」とも。
開演時間は、昼の部=14時(13時30分開場)、夜の部=18時30分(18時開場)。料金は、1回券=一般2,500円、中高生1,500円、小学生1,000円、通し券=同4,500円、同2,500円、同1,500円(当日券は各500円増し)。